私はこれを買いました!

秒間約30コマのRAW連続連写にも耐えるメモリーカード

Nextorage「NX-B1PRO」(高橋学)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2023年に購入したアイテムをひとつだけ紹介していただきました。(編集部)

狙ったシーンを撮り逃すことがなくなった

私が今年購入したメモリーカードで最も良かったのはNextorageのCFexpress Type Bカード「NX-B1PRO」。やはり転送速度が高速なのが特徴です。

2月に行われたCP+2023でNextorageが出展しているのを見てこのカードを知り、その後デジカメ WatchでNX-B1PROを試す機会をいただき、これは使えると感じたのがきっかけです。

鉄道や飛行機の撮影ではキヤノン EOS R5を使っていて、JPEG+RAW設定で撮影しています。このNX-B1PROだと書き込み速度が速いのでRAWまたはRAW+JEPG設定でも、バッファで詰まることなくスムーズに書き込まれます。約4,500万画素のEOS R5で連写を続けてバッファがいっぱいになっても5秒弱ですべての書込が終わります。

EOS R5/ EF400mm F2.8L IS II USM/マニュアル露出(1/1,250秒・F5.6)/ISO 100

転送速度が遅いと撮影画像のチェックやカメラ設定の変更などで手間取り、すぐに撮りたいシーンがあってもシャッターチャンスを逃すことがありました。しかしこのカードでは、書き込み中でもバッファが解放されたところでさらに撮影が続けられるので、狙ったシーンを撮り逃すことがなくなりました。

スポーツ撮影ではEOS R3を使用してます。これまでは撮影データの書き込みを優先するためJEPGのみの撮影でした。しかし、NX-B1PROなら秒間約30コマの高速連写でもサクサク書き込まれるので、重要なシーンではRAW+JEPG設定で撮影することも増えました。

EOS R3/RF24-105mm F4 L IS USM/70mm/マニュアル露出(1/5,000秒・F8) ISO 1000/東海道新幹線 米原〜京都

ミラーレスカメラの普及により静止画の高速連写性能や4Kや8Kといった動画性能もアップし、それに対して記録するメモリーカードも進化し続けています。やはり決定的シーンを撮るためにはカメラ性能に応じたメモリーカードの準備も大事だと実感したので、もう少し増備しようと思います。

近況報告

最近は撮影しているか、写真セレクトをしているかといった日々です。11月はスポーツ取材でフランス、中国、滋賀県、福岡県、大阪府へ行ってたくさん撮影してきました。12月も海外、国内と撮影が続き、年末年始の高校サッカー取材が終わると私の正月がやってきます。

高橋学

1975年、福島県福島市生まれ。父が新聞社のカメラマンをしていた影響で物心付いたころからカメラが好きになり、父と鉄道などを撮り始めた。高校卒業後は専門学校東京ビジュアルアーツ写真学科でスポーツフォトを専攻。1996年より有限会社ジャパンスポーツでスポーツカメラマンの仕事に就き、実績を重ねてフリーランスへ。現在はフィギュアスケート、フットサル、サッカー、陸上などの様々なスポーツ取材をしている。また、小さいころから好きな鉄道や飛行機なども撮影を続けている。日本スポーツプレス協会、国際スポーツプレス協会会員