写真展レポート

井賀孝写真展:instinct

ミラーレスカメラFUJIFILM Xが捉えた格闘技の一瞬

撮影:井賀孝

富士フイルムイメージングプラザで開催中の井賀孝写真展「instinct」は、FUJIFILM Xシリーズでは珍しい、格闘技の試合を撮影した作品群で固められている。

当サイトで連載中「東京エッジ〜首都辺境を巡る写真紀行」の写真および文を担当する井賀さんが、格闘興行の「QUINTET」「ONE」で撮影した写真を主に展示したものだ。

どの作品も「選手の表情に着目した」とのことで、試合中、選手が思わず見せた表情を捉えて構成したという。技の美しさやタイミングではなく、表情というのが変わっている。驚いていたり、ほくそ笑んでいたり、苦々しかったりと、選手の表情は様々だ。自らも格闘技を続ける井賀さんが目を向けた瞬間とあって、第三者的な視点よりも、選手への共感の方が強く感じられる。

カメラはX-H1とX-T3。レンズはXF16-55mmF2.8 R LM WR、XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR、XF90mmF2 R LM WR、XF200mmF2 R LM OIS WR。QUINTETの公式カメラマンを務める井賀さんだが、XシリーズのAFは、格闘技の撮影にも対応できたそうだ。高感度画質も問題なく、展示会場ではJPEG撮って出しからのプリントを見ることができる。

最新ミラーレスカメラで撮影された格闘技の一瞬。興味のある方は足を運んではいかがだろうか。

展示の様子
井賀孝さん

井賀孝写真展「instinct」

開催期間

2018年12月11日(火)〜12月28日(金)

開催時間

平日11時00分〜20時00分
土日祝日10時00分〜19時00分(最終日は16時00分まで)

会場

富士フイルムイメージングプラザ
東京都千代田区丸の内2-1-1 丸の内 MY PLAZA 3階

※12月28日まで企画展:6人の写真家による「夜景への誘い」も開催中です。

本誌:折本幸治