写真展告知

小林紀晴写真展:遠い光 -Lost Asia-

Shanghai ,1994 (c)kobayashi kisei

あれから30年近くがたった。バブルが弾けた直後、新聞社のカメラマンをやめてアジアへ旅にでた。1990年代前半から半ばという時期。バンコク、上海、バリ、香港……さまざまな場所をモノクロームの写真でとらえた。現在では多くの街が劇的に変わった。それは私の想像を超えるスケールで、東京のそれを大きく上回っているようにも思う。面影も、形すらないというところもある。あの頃の街に再び立つと、ふとすべてが消滅したかのような感覚をいだいた。

写真展情報

「ASIAN JAPANESE」などの著作で知られる小林紀晴さんの写真展。未発表のカラー作品も含め、当時のスナップを中心に新たにセレクトした作品で構成する。

会場

KKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)
東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル405

開催期間

2019年11月6日(水)~11月23日(土)

開催時間

15時00分~21時00分
※11月13日は18時00分に閉廊

休廊

日曜日、月曜日、火曜日

作者プロフィール

1968年長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。
新聞社にカメラマンとして入社。1991年独立。アジアを多く旅し作品を制作。2000~2002年渡米(N.Y.)。
写真制作のほか、ノンフィクション・小説執筆など活動は多岐に渡る。東京工芸大学芸術学部写真学科教授、ニッコールクラブ顧問。
著書に「ASIAN JAPANESE」「DAYS ASIA」「days new york」「旅をすること」「メモワール」「kemonomichi」「美女の一瞬」「だからこそ、自分にフェアでなければならない。」など多数。近著に「ニッポンの奇祭」(8月発行 講談社現代新書)がある。
1997年「DAYS ASIA」日本写真協会新人賞、2013年「遠くから来た舟」第22回林忠彦賞を受賞。