写真展告知
時代 − 立木義浩 写真展 1959-2019 −
2019年5月13日 12:00
1958年、21歳で写真の仕事をはじめた立木義浩は、1965年、『カメラ毎日』の巻頭56ページにわたって掲載された『舌出し天使』で、一躍、世間の注目を集めた。
センセーショナルなほどに、立木義浩の名は一気に広まった。以来、夏目雅子や大原麗子、勝新太郎、本木雅弘などの俳優やタレント、小説家、政治家などの著名人と、どこにでもいる市井の人々を、数えきれないほど撮影してきた。立木義浩のポートレート写真は、広告・出版・雑誌・映像など、媒体を網羅して拡散した。
そういう時代だった。
そして、もうひとつ。「抽斗にしまってある大切なもの……」
彼が、そんなふうに表現するジャンルがある。ポートレートとともに、立木義浩を語るうえで欠かせない大切なこと——。それが、スナップである。
日本の町や村、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、さまざまな国と地域で、そこにある日常と、光と影を切りとってきた。「写真は、基本は失敗、いささかの成功があるのみ」そうつぶやきつつ、写真への熱情は、いまなお衰えることはない。
写真展『時代』は、1階に著名人たちのポートレート、2階にスナップ、というふたつの世界で構成される。
これは、立木義浩60年の集大成ではない。ただの、通過点だ。
会場
上野の森美術館
東京都台東区上野公園1-2
開催期間
2019年5月23日(木)~6月9日(日)
開催時間
10時00分~17時00分(金曜日は20時00分まで)
※入場は閉館の30分前まで
休館
会期中無休
入場料
一般:1,200円
大学・高校生:800円
中学生以下は無料
※一般の場合、前売券/20名以上の団体価格は1,000円
主催
立木義浩写真展制作実行委員会、上野の森美術館
後援
読売新聞社
協力
キヤノン株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社
作者プロフィール
1937年、徳島県・徳島市の写真館に生まれる。
1958年、東京写真短期大学(現・東京工芸大学)技術科卒業。
その後、広告制作会社アドセンター設立時にカメラマンとして参加。
1969年、フリーランスとなり、女性写真の分野で多くの作品を発表する一方、広告・雑誌・出版など幅広い分野で活動し、現在に至る。
1965年に日本写真批評家協会新人賞、1997年に日本写真協会賞年度賞、2010年に日本写真協会賞作家賞、2014年に文化庁長官表彰など受賞。
主な著書は「GIRL」「私生活/加賀まりこ」(71年)、「MY AMERICA」(80年)、「家族の肖像」(90年)、「東寺」(98年)、「KOBE・ひと」(01年)、「ありふれた景色」(07年)、「小女」「Tokyoto」「Yoshihiro Tatsuki 1~8」(12年)、「etude」(13年)、「動機なき写真」(16年)など他多数