写真展告知

小松由佳写真展:シリア難民の肖像~Borderless people~

トルコ南部、シリア国境付近に暮らすシリア難民のポートレート。カラー作品約20点。

写真展情報

2011年から始まったシリア内戦。人口2,240万人のうち50万人の死者、560万人の難民を生みながら、情勢は未だ混沌としている。周辺国に逃れた多くの難民にとり「シリア帰還」は今や遠い夢だ。

Borderless 、境界線の不毛。難民は「国境」の先に希望を見出そうとする。だが彼らが生きるのは、なお国境や国家、法が意味をなさない曖昧で不確実な世界だ。

シリアの歴史は繁栄と離散の歴史でもある。その一幕として、難民たちも異郷に根を張ろうとしている。

本写真展では1人1人の肖像から、激動の時代を生きる人間の姿を捉えた。じっと目を凝らさなければ見えないもの。それを写真の内側に表現したい。

小松由佳

写真展情報

会場

リコーイメージングスクエア新宿 ギャラリーII
東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)

開催期間

2019年5月22日(水)~6月3日(月)

開催時間

10時30分~18時30分(最終日は16時00分まで)

定休日

火曜日

作者プロフィール

1982年、秋田県生まれ。2006年、“世界で最も困難な山”と称される世界第二の高峰K2(8,611m/パキスタン)に日本人女性として初めて登頂。次第に風土とともに生きる人間の暮らしに惹かれ、草原や沙漠を歩きながらフォトグラファーを志す。2012年からシリア内戦・難民を取材。著書に『オリーブの丘へ続くシリアの小道で~ふるさとを失った難民たちの日々~』(河出書房新社)。