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中条望写真展「今ここで生きる:ロヒンギャ難民キャンプ」

オリンパスギャラリー東京(9/16~9/27)

写真家・中条望さんの写真展「今ここで生きる:ロヒンギャ難民キャンプ」が、東京・新宿のオリンパスギャラリーで開催される。会期は9月16日~9月27日。

概要

中条さんがライフワークとしている、バングラデシュ国内における難民問題に取材した作品を通覧する展覧会。ロヒンギャ難民キャンプ内における人々の生活を2017年から2020年初頭にかけて追った内容で構成されている。作品はカラー約50点が展示。9月18日(14時〜15時・定員20名)には作家による作品解説も開催される(要事前申込)。

作家メッセージ

本作品はバングラデシュ国内におけるロヒンギャ難民キャンプ内での生活を2017年から2020年初頭にかけて、何度も時間を共にする中で撮影を行い纏めたものである。ロヒンギャ、彼らの苦悩は今この瞬間だけでなく連綿と今に至る過去、容易に辿り着けない未来に在る事を忘れてはならない。

2017年8月25日、彼らにとって5度目の大きな人口流出に連なる悲劇が訪れた。彼ら、ロヒンギャ(仏教徒が多くを占めるミャンマーにおいてバングラデシュに程近いラカイン州出身の少数派イスラム教徒)はミャンマーでの虐殺から逃れる為、わずか半年間で約70万人もの数がバングラデシュに流入した。 バングラデシュ国内におけるロヒンギャ難民は、従来からキャンプ内に暮らす人達と合わせるとその数 優に100万人を越える。問題はこれら昨今の流入者だけにとどまらない。キャンプ内には既に2世3世といった世代さえも存在し解決の一途を辿れぬまま今日の状況に至っている。

バングラデシュ国内には複数のロヒンギャ難民キャンプが存在するが、私は南部に存在するナヤパラキャンプ(1992年設立)を基点とし撮影を続けている。日々肥大化が進むキャンプとは裏腹に彼らの生活区域は極めて限定的である。彼らは「制限された生活を行うミャンマーからの避難民」としての立場に過ぎず、ここでは彼らの望む発展的な教育や雇用の機会は無いに等しい。

本キャンプにおいて1992年から「一時的に」暮らし続けている彼ら。まるで真空地帯とも言える状況に生きる彼らの立場はこれからの世界の在り方を問い続ける。

彼らは今生きてここにいる、私は無視する事は出来ない。

展示作品(一部)

会場情報

会場

オリンパスギャラリー東京
東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル地下1階

会期

9月16日~9月27日

時間

10時~18時

休館日

火曜・水曜
※会期中は9月21日および9月22日の2日間

作家プロフィール

中条 望

ちゅうじょう のぞむ
1984年三重県生まれ、同志社大学卒業。在学中よりアジアを中心とし難民・スラム・辺境といった状況に生きるマイノリティーに寄り添い撮影を続けている。
主な写真展に、「友人たちのポートレート : ASIAのMinority -難民キャンプ・スラム・辺境から- 」(2016年オリンパスギャラリー東京・大阪 )/「サゴッタ:11歳の女の子が過ごす難民キャンプ」(2018年オリンパスギャラリー東京・大阪)等がある。