イベントレポート
【CP+2019】ライティング機材編:ケンコー、自動バウンスストロボを発表
新しいハイパワーストロボがニッシンから
2019年3月4日 16:50
CP+2019で見つけたストロボ、LEDなどの機材について紹介する。
ケンコー・トキナー
AIフラッシュ AB600-R N
ケンコーブランドの「AIフラッシュ AB600-R N」(ニコン用、i-TTL対応)の実演が行われていた。発光部が自動で動いてバウンス撮影ができるというクリップオンストロボ。価格は税別4万5,000前後。キヤノン用とソニー用も順次ラインナップする。
天井および左右の壁の3方向に対応するオートバウンス機能を備えている。使い方は、被写体にカメラを向けて、ストロボのオートボタンを押すだけ。するとプリ発光を伴う計測が自動的に行われ、発光部の角度がセットされる。カメラの縦位置、横位置を切り替えても同じ方向に発光部が向くように自動調節される。
また上級者向けの機能としてアングルロック機能が搭載されている。最初に手動でセットしたバウンス角度を記憶するもので、縦位置横位置を変えても同じ方向に発光部が向く仕組み。
ガイドナンバーは最大60(ISO 100、200mm)。電源は単3電池×4本。オプションでワイヤレストランシーバーやバッテリーパックも用意される。
ニッシンジャパン
MG80
最大ガイドナンバー60(ISO 100/200mm)で、フルパワーの連続発光にも耐えるというクリップオンストロボ。2019年夏の発売で価格は未定。キヤノン用、ニコン用、ソニー用、富士フイルム用、オリンパス/パナソニック用を用意する。
かつて同社がラインナップしていた"マシンガンストロボ”こと「MG8000」の再来ともいえるモデルだ。すでにMG8000の流れを汲むMG10がリリース済みだが、グリップタイプのMG10ではなく、MG8000と同じようなクリップオンタイプを望む声が多く、製品化に至ったという。同社の無線コントロール「NASシステム」のコマンダーとレシーバーを内蔵している。
バッテリーは単3電池×4本のほか、市販のリチウムイオン充電池(14500タイプ)が使用可能。14500を使うとフル発光時のチャージタイムが約1.4秒と短くなる(単3電池時は約4秒)。
MG10同様、発光部の外側にズームカバーを備える「外部オートズーム」を採用。マニュアルでのズーム設定もできる。調光可能なLEDライトも装備している。
ケンコープロフェショナルイメージング(KPI)
AK-R1
GODOXのモノブロックストロボ「AD200」で使えるアクセサリーキット。1月に発売済みで価格は税別6,880円。
AD200の交換ラウンドヘッド「H200R」に装着して使用する。カラーフィルター、ディユーザー、グリッド、バーンドアなどが含まれる。各アタッチメントはマグネットで簡単に着脱可能となっている。
Amaran AL-MX
AputureブランドのLEDライト。価格は税別1万7,000円で2月に発売する。従来品のAL-M9の明るさをアップさせたモデル。
93×59.8mm、280gと小形軽量ながらバッテリーを内蔵する。演色性はCRI95、色温度を変えられるバイカラー仕様となっている。充電はUSBタイプCで行える。
前面にはマグネット着脱式のディフューザーを装着可能。外装には航空機グレードのアルミを使用し放熱にも配慮したという。
イワタテクノロジーリミテッド
バッテリー内蔵のLEDライト「GP-01」を参考展示していた。発売時期と価格は未定。バイカラー対応の薄型LEDライトで、発売済みのGL-10よりもハイパワーとなっている。演色性はRa97以上。
厚みが16mmと薄いのが特徴。重量は350g。背面の有機ELパネルで出力や色温度を数字で知ることができる。充電はUSB Type-C。マグネット式のディフューザーを装着可能。またディフューザーの支柱は伸ばすことができ、拡散具合を調節可能となっている。
現在開発中というワイヤレスコントローラーを側面に装着できる点も特徴。ワイヤレスコントローラーを装着した1台の光量を調整すると、他のワイヤレスコントローラーを装着した個体も連動して明るさなどが変化する。
また同社では、小型ながらRGBのLEDを使用したライトも参考出品していた。青や赤など様々な色の光を出すことができる。発売は未定。
イメージビジョン
APPROACH STUDIOのLEDライト「LIGHTCORE」を展示していた。秋頃に3万円前後で発売する。
1つのLEDチップを使ったバッテリー内蔵のライト。CRI96以上と演色性も高い。380Wのタングステンライト相当の明るさという。充電はUSB PDに対応している。
Bluetoothに対応しており、スマートフォンから光量などをコントロールできるのがうりだ。ライト個別のIDを設定できるため、複数台を別々にコントロールすることもできる。同社はスウェーデンの会社だが、本体は日本製という。
LPL
VL-D1160XP
パネル型のLEDライトだが、拡散版照明構造を採用することでまぶしさを軽減したという製品。希望小売価格は税別2万円。2月に発売する。
正面からは個別のLEDチップはほぼ見えないレベルの面光源となっており、商品撮影などで被写体にLEDチップが写り込まないのもメリットとしている。演色性はRa95。バイカラー対応となる。
上下に連結用の金具が付いており、複数台を繋げて使うこともできる。NP-Fバッテリー、単3電池×6本、ACアダプター(オプション)で動作する。
VLR-M288XP
自撮りや動画配信に最適な人物撮影用のリング型LEDライト。1月に発売済みで希望小売価格は税別4万5,000円。ワイヤレスリモコンも付属する。
顔に影ができにくく透明感のある写りになるという。新たにメーカープリセットのワンタッチモードを装備した。「美白モード」「自然モード」「赤みモード」(血色が良い)「温かみモード」の4種類から選べる。
ライトの中央に装着できるミラーが付属する。撮影前のメイクアップなどに活用できる。またミラーの裏はスマートフォンホルダーになっているため、スマートフォンでの撮影や配信が簡単に行える。
バイカラーに対応し、演色性はRa95。ACアダプターまたはNP-Fバッテリーで動作する。本体にUSB出力ポートがあり、スマートフォンに給電しながら使える。
テイク
アガイ商事
ヴァイテックイメージング
Lastlite HaloCompactリフレクター
Lastliteの組み立て式レフ板「HaloCompactリフレクター」(LL LR3300、白/銀)および「同ディフューザー」(LL LR3301)を展示していた。4月に発売する。希望小売価格はいずれも税別1万2,510円。
分割式のフレームを採用することで、折りたたみ傘程度の大きさに収納できるレフ板。直径は82cm。同様の大きさのレフ板は捻って畳むものが主流だが、それなりの収納サイズを必要としていた。海外ではすでに人気商品になっているとのこと。
フレームはアルミ製のパイプでゴム紐が通してあり、組み立てやすくなっている。グリップがあり持ちやすいほか、グリップ部分には三脚ネジ穴もある。リフレクターとディフューザーの布部分は別売も予定されている。収納ポーチも付属する。