イベントレポート
【CP+】会場で見つけた気になるアイテム/展示
シャッターの幕速測定器 プロが使うアクセサリー展示 ロモ25周年記念モデルなど
2018年3月8日 14:40
CP+2018を取材して見つけた、ちょっと気になる製品や展示、サービスなどを紹介します。
写真家の機材をまるごと拝見
ニコンのブースでは、「D850×フォトグラファーズギア」と題して、写真家が実際に使用しているアイテムを、ニコン製のみならず展示していた。バッグやアクセサリーなど、プロがどのようなものを使っているのかを見るのは興味深い。(武石修)
双眼鏡と思いきや……
よしみカメラのブースでは、双眼鏡型のVRビューアーが展示されていた。官公庁、アミューズメント施設、観光地などに向けたもので、雨の日に晴天時の映像を見せる、といった用途を想定している。内部にスマホを入れて使う。(武石修)
あの「イージーラッパー」に写真をプリント
ジャパンホビーツールのブースでは、巻くだけでくっつく布「イージーラッパー」に写真やイラストをプリントできるサービスをアピールしていた。200枚から注文でき、OEMやノベルティグッズとしての利用を見込む。(武石修)
ロモ25周年の特別モデル
ロモグラフィーの生誕25周年記念モデルとなる「Lomo LC-A+」が展示してあった。25周年に当たるのは2017年だが、本モデルは2018年1月発売の新製品。貼り革部分がブラウンになっているほか、背面にもメッセージを型押しした。国内分の在庫はまだあるとのこと。(武石修)
普段見られない計測器の数々
CP+では、カメラやレンズの開発、検査、メンテナンスなどで用いられる計測器も展示されていた。
壺坂電機
幕速・露出時間測定器。レーザーをカメラに照射して、撮像素子で反射して戻る時間でシャッターの幕速を測る。画面の9点を同時に測定でき、シャッター幕が斜めに走っている不具合などもわかるという。(武石修)
ゴースト・フレア測定器。計測したいレンズに手前から強い光を当てて測る。レンズは自動的に回転および左右に動き、どの角度でゴースト・フレアがでるのかがわかる。(武石修)
多色HDR対応光源。厳密な色温度や輝度の光を出す装置で、標準光源などと呼ばれる。この光をカメラで取り込んで露出や色温度の調整を行う。右側の半球型は発光面が窪んでおり、魚眼レンズの測定に対応したもの。(武石修)
レンズのMTFを評価する装置の参考出品もあった。5方向にチャートコリメーターがあり、無限遠相当のチャートを画面の中央と四隅で写して同時に計測できる。(武石修)
いろいろ活用できそうなカメラホルダー
LPL商事では、「折りたたみ式ホルダー」(仮称)を展示。三脚に装着して使う雲台の一種だが、俯瞰撮影ができたり、カメラの重心をほとんど変えずに縦位置撮影ができるなど、アイデア次第で様々な使い方ができそうなアクセサリーとなっている。(武石修)
ヨンニッパも自立!? 一脚にキットモデル
平和精機工業(Libec)のブースでは、これまで別々に売っていた自立式一脚とクイックシューをセットにした「HFMP AP KIT」を展示。3月に発売となる。一脚にヨンニッパを載せて手を離すデモは少々ヒヤヒヤするが、ちゃんと自立していた(倒れた場合は自己責任とのことで、その場は離れないようにしたい)。(武石修)
シルバニアファミリーのドールハウスが出現
タムロンのブースには、マクロレンズの被写体としてシルバニアファミリーのドールハウスが出現した。家族連れや女性も楽しめるようにとエポック社とコラボレーションしたものだそうだ。(武石修)
インターコンチネンタル ホテルのスイーツが目の前に!
CP+2018の会期後半、3月3日(土)と3月4日(日)の会議センター3階では、運営主催の新イベント「Photo Weekend」が行われていました。家族連れや若年層、女性を意識した催しで、展示ホールとは一味違う柔らかい雰囲気。
集客はなかなかのもので、日曜日のヨシダナギさんのステージはこの通り。
ステージ以外で人気があったのは、ミニチュア写真家・田中達也さんのコーナーです。田中さんが制作したミニチュアの実物を見ることができました。
へえ、こういうミニチュアで撮っていたのね! と関心することしきり。(うまく撮れれば)インスタ映え必至のかわいらしい展示なのでしょうが……マクロレンズ持って来ればよかった。
その展示にちなみ、会場では田中さんの作品世界を再現したオリジナルスイーツが販売されていました。田中さんのイラストをもとに作られたもので、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルが協力したという謎に力の入った企画。あのインターコンチネンタル ホテルですよみなさん!
私がオーダーしたスイーツメニューはこれ。その名も「地球は甘かった」。
三日月型のビスケットと地球を表したチョコミントアイス、そしてホワイトチョコで作られた宇宙飛行士&宇宙人? が田中さんらしい一品です。
料金はドリンクがついて税込1,200円。見た目はアレですが、上品で控えめな甘さがホテルのスイーツといったところ。食器&カトラリーも重くてゴージャス。ボリュームもしっかりあり、さすがインターコンチグレード、と納得のクオリティでございました。
他にも「砂漠デザート」「寝坊してすんマフィン」といったメニューがあり、いずれも各種20食限定。「砂漠デザート」は早々に売り切れていました。来年もこういう企画を期待したいです。(折本幸治)