イベントレポート
【CP+】パナソニックブースは「LUMIX G9 PRO」と「生命力・生命美」の二本柱
発売前のGX7 Mark III、LEICA 50-200mm、1型コンパクトTX2にも注目
2018年3月1日 14:02
CP+2018のパナソニックブースは、同社の静止画フラッグシップ「LUMIX G9 PRO」および、新しい絵作り思想として打ち出す「生命力・生命美」を前面に押し出したブース展開になっている。発売前の新製品もタッチ&トライが可能だった。
LUMIX G9 PRO("PRO"とつくのは日本だけ)は、海外も含めて出だしが好調とのこと。新たにG9 PROからアピールしている「生命力・生命美」とは、これまで同社が追求してきた高画質性能や撮影機能を踏まえて「その機能とは何のためにあるのか」ということを改めて考え、大きく捉えた言葉だという。
このコンセプトに取り組んだ背景には、これまで同社はスペックに現れるような"解像力"や"描写力"といった形で画質を追求してきたが、今後はそれらの技術を活かして数値化しきれない"絵作り"を追求していくのだという。
例えば瞳検出や人体認識といった最新技術も、「ピントが合わなければ映像美にすらならない」として、表現のために最低限必要な技術と捉える。喩えとしては、長年の努力で演奏技術を身につけたミュージシャンが、いよいよ自身の音楽表現を追求しはじめる心境のようだとも言えるだろう。
発売前の製品としては、フラットタイプのミラーレスカメラ「LUMIX GX7 Mark III」も注目の製品。チルト式EVFが復活した。新しいフォトスタイル「L.モノクロームD」を訴求するタッチ&トライコーナーを用意している。
レンズの注目は、5月の発売が決まった「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.」。G9 PRO、GX7 Mark III、望遠レンズコーナーにそれぞれデモ機が並ぶ。開発発表から2年を経て発売となる待望の1本。カメラ本体と協調する手ブレ補正機構「Dual I.S.2」もウリのひとつ。
発売直後の新機種としては「LUMIX GF10/GF90」が並ぶ。セルフィー対応の液晶モニターを備えるエントリー層向けのミラーレスカメラで、レンズ交換の楽しさを伝える展示がなされていた。
1型センサーに15倍ズームレンズを組み合わせた「LUMIX TX2」は、通好みな機種でありながら開場直後から順番待ちができる人気ぶり。EVF解像度アップ、グリップ感の向上のほかにも、細かな使い勝手の向上を盛り込んでいるという。