イベント告知

ニコンミュージアム企画展「幻の試作レンズたち」

1950〜80年代の試作約60点を展示 「Z 7」で撮影した作例も

ニコンミュージアムは、企画展「幻の試作レンズたち─ミラーレス Z 7がとらえた魅惑の描写」を2018年10月2日から12月27日まで開催する。

ニコンが1950年代から1980年代にかけて製作した、一眼レフカメラ用の試作レンズ約60点を展示する企画。試作レンズは新しい機能や性能を試験・検証するために製作され、役目を終えると破棄されることが多いため、一般公開される機会は珍しい。製品化に至らなかった試作レンズも並ぶ。

試作レンズのうち10本は、ミラーレスカメラ「Z 7」に装着して撮影した作例写真も展示。幻のレンズたちの描写を最新ミラーレスカメラの撮影画像で見られるとしている。

なお、ニコンZシリーズにはニコン純正のFマウントアダプター「FTZ」が用意されているが、機種や個体の状態によっては使用できないケースがあるとニコンが案内している。

例えば、後部に突起があるレンズはFTZに干渉して物理的に装着できなかったり、装着しようとして傷が付くといった可能性がある。事前に製品情報ページを参照されたい。

「ニコン Z 7」に「マウントアダプター FTZ」を介して、試作レンズ「Reflex-Nikkor 1000mm f/11」を装着

主な展示品(プレスリリースより引用)

超広角レンズ試作 Nikkor-D 15mm f/4(1970年)

ニコン「F」用に開発。レンズ後部がカメラのミラーボックス内に入るため、ミラーアップして装着する。専用ファインダーは、「ニコンF」のファインダーと交換式。未発売。

超広角レンズ試作 Nikkor-D 15mm f/4(1970年)

魚眼レンズ試作 Fisheye-Nikkor 6.2mm f/5.6(1967年)

画角220度の円周魚眼レンズ。量産されたものの生産数はわずかである。

魚眼レンズ試作 Fisheye-Nikkor 6.2mm f/5.6(1967年)

ノクトニッコール試作 Nikkor 58mm f/1.2(1974年)

非球面レンズを採用した大口径比の標準レンズで、夜間撮影に適した「Noct(ノクト)ニッコール」の試作品。

ノクトニッコール試作 Nikkor 58mm f/1.2(1974年)

超高倍率ズームレンズ試作 Zoom-Nikkor Auto 35-400mm f/4.5(1973年)

標準から超望遠域までの10倍を超える高倍率ズームレンズ。専用のクローズアップレンズ装着可能。未発売。

超高倍率ズームレンズ試作 Zoom-Nikkor Auto 35-400mm f/4.5(1973年)

IF方式反射望遠レンズ試作 Reflex-Nikkor 1000mm f/11(1984年)

ピントリングを回しても全長が変化しないIF(Internal Focusing)方式を採用し操作性向上と小型化を目指した反射式超望遠レンズ。未発売。

IF方式反射望遠レンズ試作 Reflex-Nikkor 1000mm f/11(1984年)