デジタルカメラマガジン

これからLightroom Classicをはじめる人のために

RAW現像に必要な知識が身につく入門書が登場

小社では、アドビのRAW現像ソフト「Lightroom Classic」の基本から応用までを解説する書籍『上達やくそくBOOK Lightroom Classicの教科書』を3月18日に刊行いたしました。価格は2,178円(税込)です。

RAW現像に必要な知識を網羅

画像管理とRAW現像ではもはや定番となったAdobe Lightroom Classic。感覚的に使えるところが大きな魅力ですが、反面で何となく使っていて、細かい設定は使っていないということはありませんか? 本書は総勢25名の写真家が、それぞれの現像プロセスを手順を追って解説。コダワリの現像テクニックが身につく内容となっています。

本書では現像機能を使いこなすために必要な基礎知識が身につく基本編と、実際に写真家それぞれがどのように1枚の写真を仕上げているのかを追体験できる実践編の2部で構成。基本的な知識をすでに備えている人にとっても、参考にしてもらえる情報を盛りこむことで、Lightroom Classicのキホンがマスターできるように工夫した内容となっています。

基本編の特徴

基本編では、Lightroom Classicの豊富な機能を、4つの目的別に整理して解説しています。目的別に機能を探せますので、やりたいことを実現する方法に素早くたどりつけるようになっています。

項目は、[1]明るさを変える、[2]色を変える、[3]質感を変える、[4]部分を補正する、となっています。それぞれの項目で、取り扱っている機能の役割や使い方を豊富なスクリーンショットや適用例をもとに解説。機能を網羅的に扱っていながらも、使用目的を明確にしていますので、“その機能が何のための機能なのか”が、分かりやすい構成になっています。

「明るさを変える」操作では、コントラストの変化にも注意したい。各項目ではパラメータ調整時に意識しておきたいポイントも交えてビジュアル主体で解説しています
2020年10月のアップデートで追加された「カラーグレーディング」などの最新機能もカバー。刊行時点で実装されている真新しい機能について、理解を深めることもできます

ただ機能を解説するだけでなく、具体的な活用例も随所で掲載していますので、各機能の応用ポイントについても理解しやすくなっています。どのような場面で有効な機能なのかを把握しておくと、意図した現像表現にすばやくたどり着くことができるようになります。

解説中では、チェックポイントを吹き出しで表示。操作時のイメージがわきやすくなっています

実践編の特徴

本書は、写真家25名の作品をRAWデータのままダウンロードできる特典つきとなっています。解説中のテクニックを再現することはもちろん、手順をアレンジして、自分なりの表現を探すことも可能となっています。

作品は、自然風景やスナップのほか、ポートレートや都市夜景、テーブルフォトなど多彩なジャンルをカバー。撮影テーマや作風が異なる写真家ごとの特徴も味わうこともできます。もちろん、それぞれの写真家が普段から実践している現像手順を詳らかにしていますので、自分のアプローチが本当に合っているのか不安に思っていた操作を見つめ直すキッカケにしていただくこともできます。

さらに、特に重要な操作では図解を交えて解説していますので、基本編で学んだ各機能が、実際の作品づくりでどのように使われているのかを掘り下げて学ぶ、といった使い方もできます。

ちなみに、各データには最終的な現像設定の他、現像過程も細かく記録していますので、Lightroom Classicに読み込んで、「スナップショット」という現像過程を保存できる機能を活用することで、誌面に掲載している撮影プロセスを順を追いながらたどることができるようになっています。

現像操作パネル中に実装されている「スナップショット」は、調整内容ごとに何をしたのかが遡って確認できる機能です。ダウンロード特典のRAWデータには、調整項目ごとに、調整ステップを記録しています。

スナップショットに保存されたSTEP1、STEP2などの項目をクリックすると、その状態を再現できます。現像作業による変化を画面を見ながら確認できるほか、誌面に記載された手順を実際に行うことで、写真家の現像作法を体感できる仕組みです。

現像で役立つコラムも

ライブラリの活用方法や現像で役立つTIPS集など、コラムも掲載しています。現像テクニックはもちろんですが、Lightroom Classicで出来ることを120%引き出せる1冊に仕上がっています。

本書の生い立ち

本書は「デジタルカメラマガジン」2020年11月号でお届けした「Lightroom Classicの教科書」をもとに、新たに15名の写真家を加えて、Lightroom Classicの入門書としてあらためて編み直した内容となっています。一部の内容は、2020年11月号掲載時のものと重複しています。

すでに2020年11月号を手に、Lightroom Classicについて実践的な理解を深めている読者の皆さまにおかれましては、実践編を含め、ご活用いただける内容となっています。

執筆者(50音順。敬称略)

嵐田大志、上田晃司、大和田良、岡嶋和幸、岡本大志、北村佑介、木村琢磨、清田大介、ケンタソーヤング、小林哲朗、saizou、斎藤朱門、佐々木和一朗、sherry_1113、杉本優也、関一也、髙木慎平、館野二朗、舘野愛、中原一雄、藤原嘉騎、本間昭文、茂手木秀行、八木千賀子、wasabitool