デジタルカメラマガジン
いよいよ来週、"夜の絶景写真"シリーズ「花火編」が出ます
——本当に撮れますか? 担当編集者「撮れます」
2017年7月7日 12:00
7月14日、インプレスのデジタルカメラマガジン編集部から、撮り方ガイドの新刊「夜の絶景写真 花火編 —誰でもドラマチックな花火写真が撮れるようになる」が出ます。
人気の被写体である花火も、いざ挑戦してみるとなかなか思ったように撮れず、作品として仕上げる難しさを皆さんご存じのことでしょう。しかも、多くの花火大会はチャンスが年に1度きり。せっかくカメラ機材を持っていくなら、納得の1枚を残したいところです。
そこで、どうすれば失敗なく撮れるのか、花火撮影をライフワークとしている泉谷玄作さんに聞いてみた(すると、その話がとても面白かった)ところから、本書「夜の絶景写真 花火編」の企画がスタートしました。
本書のポイントを押さえれば「撮れます」
本書では、ケーブルレリーズが使える一眼レフカメラやミラーレスカメラを三脚に取り付けて撮影することを想定しています。感度ISO100・絞りF11を基本に、バルブ撮影で撮っていきます。撮れた写真の明るさや色味をイメージ通りに仕上げる方法は解説されていますが、合成のような込み入った後処理は扱っていません。
声に出したい、花火の呼び名
撮影前に花火大会のプログラムを確認するとよい、というアドバイスは、皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、それらの花火の「呼び名」まで活用していますか?
ここでは「昇曲導付三重芯変化菊」(のぼりきょくどうつきみえしんへんかぎく)という、思わず声に出したくなる玉名(ぎょくめい)が例に挙がっています。これを交換レンズの製品名のようにひとつずつ分解していくと、「上がっていく途中に尾を引く・引かない」、「開き方」、「色が変化する回数」、「光のすじの変わり方」などが読み取れるそうです。
花火の動きが予測できるということは、すなわち撮影の手がかりになります。例えば、変化の回数がわかれば、どこまでシャッターを開けておく必要があるか見当がつきます。これらの玉名で検索するとYouTube動画などもヒットしますから、さらに理解を助けてくれるでしょう。
また、その基本となる花火大会プログラムの読み方や、大きさを表す「○号玉」といった言葉についても詳しく解説されていますから、撮影のための予備知識にはもちろん、花火に対する純粋な知識欲・好奇心も満たしてくれます。
シーン別テクニックと、全国絶景ガイド
こうして花火と仲良くなる糸口が見えてきたところで、いよいよ作品としてどのように花火を撮っていきたいかを考えましょう。自分が撮ってみたい作品、人と違った雰囲気に仕上げられそうな切り取り方など、ひとくちに「花火写真」といってもどれほどバリエーションがあるか、泉谷さんの作品を眺めながら楽しんでプランを立てられるはずです。
そして、巻末には全国33か所の「泉谷玄作コレクション 花火絶景ガイド」が収録されています。ここでもスポットごとに作品と撮り方ガイドが掲載されていますから、アクセスしやすい大会、撮りたいイメージの会場から選んでみましょう。
この夏の東京では、「第39回 足立の花火」(東京都足立区)が7月22日(土)に行われ、続いて葛飾、隅田川といったメジャーな大会も7月中に控えています。本書の発売は7月14日です。今から確実に手に入れて、今年こそ自慢の花火写真を撮ってみませんか?