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オリンパス、5カ年間の中期経営計画を発表

経営資源を医療分野に重点投入

オリンパス株式会社は3月30日、2016年4月からの5カ年中期経営計画を発表した。医療事業に経営資源を重点投入し、収益力の強化などを図るとしている。

中期経営計画「2016経営基本計画(16CSP=Corporate Strategic Plan)」においてオリンパスが基本的な考え方として提示したのは、“Business to Specialist” Companyと、One Olympusの2つ。これまでのようにSpcialist(専門性の高い顧客)のニーズに応え、グローバルグループペースでの戦略共有・経営資源の活用を図る。

各事業の位置付けを見ると、最も力点が置かれているのが医療事業だ。ここに経営資源を重点投入、「早期診断」「低侵襲治療」を軸に事業領域を拡大するという。

デジタルカメラを含む映像事業については、「市場の変化に対応すると同時に、他事業への映像事業の技術・リソース活用」が提示され、加えて次の記述が見られる。

「小規模であっても特定の顧客に価値を認められる特徴あるブランドポジションの確立」

「OM-DおよびPROレンズを中心とするシステム優位性の実現と全社技術ドライバーとしての貢献」

期間内に目指す平均成長率は売上高6%増、営業利益10%増。目標とするROE、営業利益率はともに15%。

(本誌:折本幸治)