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【フォトキナ】オリンパス、「7-14mm F2.8」「300mm F4」を予告

OM-D E-M1のファームウェアVer2.0を9/16公開

 オリンパスは、フォトキナ2014開幕前日の9月15日(現地時間)に開催したプレスカンファレンスで、40-150mm F2.8のPROレンズ、OM-D E-M1のファームウェアVer2.0を発表した。加えて、2015年リリースという新たなPROレンズ2本の開発発表もあった。

OM-D E-M1の新色シルバー

 プレスカンファレンスには、オリンパスイメージング株式会社の代表取締役社長 小川治男氏が登壇。同社システムカメラの優位性と、新製品の紹介を行なった。

オリンパスイメージングの小川治男氏
レンズも含めた小型システムをアピール
従来の高画質は重量機材が必要だったが、今ではそうでないと説明

 その小型軽量システムに加わるレンズとして正式発表されたのが、既に開発発表やモックアップ展示が行なわれていた「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」だ。ブースでの展示も含め、35mm判カメラをベースとする一眼レフカメラのシステムとは別格のコンパクトさを強くアピールする。

高画質、可搬性、高速AFが特徴
レンズ構成
最短撮影距離の短さをアピール
テレコンも用意する

 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROおよびテレコンは、こちらでは11月上旬のリリースとされていた。価格はレンズが1,399ユーロ、テレコンが439ユーロ。

正式発表されたM.ZUIKO DIGITAL ED 45-150mm F2.8 PRO(右)
一眼レフシステムと比べたサイズ面での優位性をアピール
フードはバヨネット式だが、逆付けでなくフード部分がカメラ側に丸ごとスライドして畳める。カメラバッグへの収納に便利そうだ
指で触れているリングをフード取り外しと逆向きに回すとロックが外れて手前にスライドできる
40-150mm PROとの組み合わせるテレコンバーター
300mm F2.8相当レンズの携帯性をアピールする映像も

 また、これに加えて2015年には広角ズームレンズの「7-14mm F2.8 PRO」および600mmF4相当の「300mm F4 PRO」をそれぞれリリースする予定と発表した。どちらも具体的なスペックの話はなかった。

 広角ズームの登場により、これで同社マイクロフォーサーズレンズでF2.8通しのズームは広角、標準、望遠と揃うことになる。

上と同様に一眼レフシステム比での軽量さをアピール。こちらは14-28mm F2.8相当のレンズ(7-14mm)
600mm F4相当の300mm F4レンズ

 開発発表のレンズについても、モックアップがブースに展示されていた。

7-14mm F2.8 PRO
300mm F4 PRO
2本のモックアップはかなり高い位置のケース内に設置

 シルバーのE-M1は、ユーザーの要望で加えたという新色。ボディ外装やダイヤル部分をシルバーとした。日本国内の公式アナウンスはまだないが、こちらでは10月上旬発売との発表があった。

シルバーの追加を発表
現物を披露した
ダイヤル部分
背面

 E-M1では、ファームウェアVer2.0の登場もトピック。建築写真に有用という「デジタルシフト」、星の軌跡を撮るのによいという「ライブコンポジット」といった新撮影モードのほか、機能向上を含むアップデート。シルバーのE-M1には基から適用されているが、既存のE-M1ユーザーも9月16日から入手可能としていた。

カメラ内でライブビューを見ながらアオリを手動補正できるデジタルシフト機能
ライブコンポジット機能
さらに、EVFレイテンシー低減、アートフィルター追加などがVer2.0には含まれる
OLYMPUS CaptureでPCからのテザー撮影に対応する

 同社ミラーレスでEVF非内蔵のPENシリーズは、国内発表済みのE-PL7をアピール。イメージ映像に登場する世界観に、日本との違いを見るのが興味深い。

PEN最新モデルE-PL7をアピール
イメージ映像より(以下同)

(本誌:鈴木誠)