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広角レンズ搭載Foveonカメラ「SIGMA dp1 Quattro」

発売時期が決定 純正ルーペ付き液晶フードも

 シグマは9月12日、レンズ一体型デジタルカメラ「SIGMA dp1 Quattro」を10月に発売すると発表した。価格はオープンプライス。なお12日時点では、販売店による予約などは行われない。

 dp1 Quattroは、発売済みのdp2 Quattroに続くQuattroシリーズの第2弾。2012年9月に発売した「SIGMA DP1 Merrill」の後継モデルとなる。

 シグマでは2月にdp1/dp2/dp3 Quattroの3モデルを開発発表している。

 dp1 Quattroは、28mm相当(35mm判換算)F2.8の広角レンズを搭載。なお、dp2 Quattroは45mm相当F2.8、dp3 Quattroは75mm相当F2.8のレンズをそれぞれ採用する。

 dp2 Quattroに引き続き、従来のMerrillセンサーとは異なる3層構造のQuattroセンサー(Foveon X3ダイレクトイメージセンサー、CMOS)と新画像処理エンジンTRUE IIIを採用。解像度の向上と画像処理の高速化を実現した。センサーはAPS-Cサイズ相当で、画素数は有効2,900万画素。最高感度はISO6400。RAWでの連写速度は3.5コマ/秒で最大7枚まで。

 レンズは、Quattroセンサーに最適化するため、新たに設計された。構成は8群9枚。蛍石と同等の性能を持つというFLDガラス1枚、グラスモールド非球面レンズ2枚を採用し、諸収差を補正した。レンズ前20cmの接写が可能。最大撮影倍率は1:8.3。58mm径のフィルターを装着可能。

 ボディはマグネシウム製。液晶モニターは約92万ドットの3型。電源はリチウムイオン充電池「BP-51」。撮影可能枚数は約200枚。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。

 外形寸法は161.4×67×87.1mm。本体のみの重量は425g。

 dp2 Quattroと共通のオプションとして、専用フード「LH4-01」(税別2,000円)、ケーブルレリーズ「CR-31」(税別4,000円)など用意する。また外付けビューファインダーはdp1 Quattro専用の「VF-31」(税別3万2,00円)を用意する。

 加えてdp Quattroシリーズ共通のオプションとして、「LCDビューファインダーLVF-01」(発売日・価格未定)も用意する。

 カメラの液晶モニターに装着して外光をカットするフード。液晶モニターを2.5倍に拡大できる視度調節機構付きルーペを内蔵し、ピントの確認が容易になるという。一眼レフカメラのようにファインダーを覗き込んで撮影することで、ホールディング性を高める。

LCDビューファインダーLVF-01の装着例

【9月12日】“2012年7月に発売した「SIGMA DP2 Merrill」”を“2012年9月に発売した「SIGMA DP1 Merrill」”に修正しました。

(本誌:武石修)