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ブラザー、「技ありインク」で写真画質を高めたA3複合機
発表会に中村勘九郎さん・中村七之助さんが登場
Reported by 本誌:武石修(2014/8/28 19:21)
ブラザー販売は8月28日、インクジェット複合機「PRIVIO」(プリビオ)シリーズの2014年モデルを発表した。同日都内で開催された発表会には、PRIVIOの新CMに出演する歌舞伎俳優の中村勘九郎さんと中村七之助さんも駆けつけた。
今回17機種を発表し、いずれも9月下旬に発売する。価格はオープンプライス。このうち上位モデルの「プリビオネオ」シリーズ2機種はA3対応機で、新インク「技ありインク」を搭載し写真画質を向上させた。
技ありインクは独自の組成にすることで3色混合ながら、黒および暗部の色の再現性を強化したインク。コントラストが高まり、従来機に比べて色の再現領域が約13%拡大した。従来よりもメリハリのある写真印刷を実現したとしている。
またプリビオネオシリーズでは、数万点以上の画像を分析することで、空や肌などが日本人が好ましいと感じる色に最適化する。より印象的な写真の仕上がりになるという。
今回すべての機種がスマホアプリ「Brother 年賀状プリント」に対応する。「テンプレートを選ぶ」、「写真を選ぶ」、「プリントする」の3ステップで年賀状作成が行える。一部機種を除き、Wi-Fiルーター無しでプリンターと接続できる「Wi-Fi Direct」も利用できる。同アプリは11月に提供を開始する。
ブラザー販売代表取締役社長の片山俊介氏は、「最近では店頭でもブラザーのプリンターを多く置いてもらえるようになった。ブラザーがプリンターの選択肢の1つになってきていると実感している。これまでブラザーの強みだったランニングコストの低さに加えて、写真画質の向上を訴求していく」と挨拶した。
DCP-J4220N(プリビオネオシリーズ)
A3プリント、スキャナー、無線LAN、自動両面プリント、ADF、Wi-Fiダイレクト機能を備える。店頭予想価格は2万4,000円前後の見込み。カラーはブラックとホワイト。
プリント解像度は最大6000×1200dpi。プリント速度はA4カラーが18枚/分、A4モノクロが20枚/分。最小インク滴は1.5pl。タッチパネル式の2.7型液晶モニターを備える。
外形寸法は480×345×188mm。重量は約10.4kg。
MFC-J4720N(プリビオネオシリーズ)
上記のDCP-J4220NにFAX/通話機能とNFC機能を追加したモデル。店頭予想価格は2万9,000円前後の見込み。カラーはブラックのみ。
NFC対応のスマートフォンなどをプリンターにタッチするだけで、プリントが可能になる「タッチdeプリント&スキャン」が利用できる。
プリント速度もDCP-J4220Nと同じ。液晶モニターはタッチパネル式の3.7型となっている。
外形寸法は480×345×188mm、重量は約10.4kg。
「中村ブラザーも頑張ります!」
同社では、中村勘九郎さんと中村七之助さんを起用したPRIVIOの新CM「ここまできたか、ブラザー! 登場篇」を8月30日から放送する。
伝統を守りながら新しい取り組みに挑戦する姿勢と、創業以来100年、新しい製品作りに挑戦してきた同社の姿勢に通じるものがあることから起用を決めた。社名のブラザーと中村兄弟のブラザーもかけている。なお、2人だけでCMに出演するのは中村勘九郎さんが11歳、中村七之助さんが9歳の時以来、22年ぶり。
新機種でプリントされた自身の舞台のプリントを見た中村勘九郎さんは、「隈取りが凄く細かくて、色の違いがしっかり出ている。嬉しいですね。中村ブラザーも(プリンターの)ブラザーに負けないように頑張ります」とコメントした。
一方の中村七之助さんも「毛先までこれだけ綺麗に出るのが凄い。“技ありインク”なので、こちらも技を磨きたい。私は女形なので、プリンターの方が綺麗だねと言われないように精進していきたいです」と話した。