ニコン、D600を体験できる「Nikon Digital Live」を開催


 株式会社ニコンイメージングジャパンは22日、9月27日発売のデジタル一眼レフカメラ「D600」をお披露目するイベント「Nikon Digital Live」を開催した。会場はベルサール秋葉原。翌9月23日にも開催される。時間は10時〜17時。


開場前の様子会場入口。地下1階になる
会場に入ったところメインはD600。ほかにCOOLIX新製品など

 D600は、35mm判相当サイズの撮像素子を採用する「ニコンFXフォーマット」で、最も小型軽量のデジタル一眼レフカメラ。35mmフルサイズセンサーのカメラボディとしてはこれまでより身近なためか、来場者に若年層や女性の姿も見られたのが印象的だった。開会前は100名以上の来場者が列をなしていた。

 会場は撮影体験コーナー、説明カウンター、ワークショップステージ、セミナーステージなどで構成。一週間後に発売を控えているとあって、実機は比較的豊富に用意されている。また、撮影コーナーは画像の持ち帰りが可能とあって、長い列が生じていた。

D600。キットレンズのAF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5 G ED VRを装着
SDダブルスロットを採用ファインダー視野率は100%。アイピースは角型
部品展示も。写真はペンタプリズム有効約2,426万画素の35mm判サイズCMOSセンサー
外装はマグネシウム合金。防塵防滴構造左がD7000、右がD800。D600(中央の)大きさがよくわかる展示
大盛況の撮影体験コーナー。自前のSDメモリーカードがあれば、画像の持ち帰りも可能セミナーステージ参加講師によるD600を使った作品展示も

 説明カウンターの横には、D600の新しいAF性能を試してもらうための展示として、従来のAFセンサーでは対応できない、開放F4の望遠レンズと2倍テレコンバータを組み合わせた状態が再現されていた。D600はF8対応のAFセンサーを採用したことで、こうした組み合わせでもAFが作動する。使用されていたレンズは「AF-S NIKKOR 200-400mm F4 G ED VR II」および「AF-S NIKKOR 500mm F4 G ED VR」。会場の天井に取り付けられたぬいぐるみを狙う位置に置かれ、実際にピントが合う様が体験できた。


D600は合成F値8でもAFが作動する。会場ではAF-S NIKKOR 200-400mm F4 G ED VR IIと2倍テレコンバーターを組み合わせた例でデモを行なっていた

 また望遠レンズといえば、7月に開発発表された「800mm F5.6」も参考出品されていた。透明ケースの中に収められ、手にとることはできない。


7月に開発発表された800mm F5.6が参考出品されていた

 D600以外の機種では、COOLPIX P7700、COOLPIX S800c、COOLPIX S01が用意されていた。いずれも9月27日発売。

 このうち人気があったのがCOOLPIX P7700。D600のイベントということで、カメラらしい見た目や装備がハイアマチュア層の琴線に触れたようだ。熱心に質問をする姿が見られた。


COOLPIX P7700。D600と同じく9月27日に発売。店頭予想価格は6万円前後の見込みバリアングル液晶モニターを搭載。光学ファインダーは今回から省略された

Android OSを搭載したCOOLPIX S800cもあった。発売は9月27日。店頭予想価格は4万8,000円前後の見込みレビューはこちらに掲載している

 また会場では、Facebookを活用したプロモーション「リアルいいね!」が行なわれている。自分のFacebookアカウントを記録したリストバンドを会場で受け取り、会場内の所定の場所にかざすと、Nikon Digital Liveページ内の写真とコメントがシェアされ、自分のタイムラインに流れるというもの。開会前に170名の事前登録があったという。会場で登録することも可能。

「リアルいいね!」は凸版印刷とサイバーエージェントの協業によるプロモーション。他業界での例はあるものの、カメラ業界では珍しい取り組みとなる。


「リアルいいね!」の受付カウンター。Nikon Digital Liveページのアプリで得た登録番号と本人確認用に生年月日の下4桁を告げると、アカウント情報が記録されたリストバンドが渡される会場に各所に設置されたポイントでリストバンドをかざすと、自分のFacebookのタイムラインに情報が表示される

こういう写真とコメントがタイムラインに流れる。Nikon Digital Liveページにあるものをシェアしている



(本誌:折本幸治)

2012/9/22 19:47