川岸じろう写真展「敗戦の記憶」(ニコンサロンbis大阪)


昭和20年8月15日正午に昭和天皇の玉音放送があり、日本は敗戦国となった。当時作者は8歳で、父親は満州に出征しており、母親は玉音放送を聞いて「これでお父さんが帰ってくる」と涙を浮かべながら言った。
7月ごろから米軍の空襲がはげしくなった。その都度防空壕へ逃げ込んだ。防空頭巾と乾パンと水はいつも枕元に用意してあった。
B29から落とされる焼夷弾で大阪市内は丸焼けになった。この光景は作者の脳裏に焼き付いて離れなかった。
戦後は食糧難で、芋のつるやイナゴを捕って食べた。父親はシベリアから最後の引揚船で帰ってきた。
あれから68年経って、日本は経済成長のもと、平和で豊かな国になったが、戦後生まれの人のなかには、戦争があったことすら知らない現状がある。
作者は、あの戦争を風化してはいけないという思いから戦争遺跡を巡り、写真に記録する旅に出た。広島、長崎、沖縄など激戦地を回り、敗戦の記録を撮影した。
戦争遺跡は敗戦の無言の証明である。これらを通じて今の世代の人たちに戦争の悲惨さを作者は伝えたいと思っている。カラー10点・モノクロ35点
(写真展情報より引用)

  • 名称:川岸じろう写真展「敗戦の記憶」
  • 会場:ニコンサロンbis大阪
  • 住所:大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2012年8月9日〜2012年8月22日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:8月18日、8月19日

(本誌:鈴木誠)

2012/7/26 00:00