オリンパス、内蔵メモリー2GBの「μ-9010」など7機種を発表

〜カメラ内アルバム機能“フォトサーフィン”を搭載

 オリンパスは2日、コンパクトデジタルカメラの新モデル7機種の発売を発表した。2月下旬より順次発売する。

機種名HD動画フォトサーフィン内蔵メモリー発売時期価格店頭予想価格
μ-90102GB2月下旬オープン4万円前後
μ-50101GB2月下旬オープン3万円台前半
μTOUGH-80102GB2月下旬オープン4万円台後半
μTOUGH-60202GB2月下旬オープン3万円台後半
SP-800UZ2GB3月オープン5万円前後
SP-600UZ1GB2月下旬オープン3万円前後
FE-40208MB2月下旬オープン2万円前後

μ-9010μ-5010
μTOUGH-8010μTOUGH-6020
SP-800UZSP-600UZ
FE-4020

ラインナップの特徴

 1月14日発表の「μ-7040」および「μTOUGH-3000」に続く、2010年春商戦向けの新製品群。 μ-7040やμTOUGH-3000と同じく、1,280×720ピクセルのHD動画記録に対応したのが特徴で、オリンパスがVGA以上の動画機能を搭載したのは、今春モデルから。圧縮方式にはMPEG-4 AVC/H.264を採用する。さらにHDMI端子(従来から静止画出力用として搭載)は、「HDMI出力・コントロール」に対応した。

 また、1〜2GBの内蔵メモリーを搭載し、本体内での写真鑑賞を提唱する「フォトサーフィン」を装備。写真を「日付」、「シーンモード」などの撮影情報で絞り込むことが可能になっている。さらに新しい付属ソフト「[ib]」を使えば、PC内の写真に人物や撮影場所のメタタグを入力し、カメラに書き戻して楽しめるという。

 ただし、上記の機能を利用できるのは、「μ」、「μTOUGH」、「SP」の3シリーズに限られ、エントリーモデルの「FE-4020」は、HD動画、フォトサーフィンとも非対応となっている。

 また、SP-600UZ以外の製品は、μ-7040に続いて有効1,400万画素CCDを搭載。サイズは1/2.33型。加えて記録メディアスロットは、全機種ともxDピクチャーカードからSDHC/SDメモリーカードに切り替った。

 そのほかμTOUGHシリーズは、これまで上位機種と下位機種の2製品をラインナップしていた。しかし今回からは、μTOUGH-8010、μTOUGH-6020、そして14日発表の μTOUGH-3000の計3機種体制になる。それに伴ってか中位モデルのμTOUGH-6020は、上位モデルのμTOUGH-8010と同様のスタイリングとなり、防水性のも同等に引き上げられた。

 さらにμ-9010、μ-7040の下位モデルとして、今までなかった5000番台のμ-5010を用意するなど、ラインナップの拡充が見られる。

 各機種の詳細は、随時公開予定の別記事で確認されたい。


μ-9010

「世界最小の10倍ズーム」をうたい文句に登場したμ-9000(2009年2月発売)の流れを汲む製品。28〜280mm相当のズームレンズをスタイリッシュボディに搭載し、CCDシフト式の手ブレ補正機構も備える。

 新たにマジックフィルターや追尾AFも搭載するなど、現行μシリーズに機能が並んだ。液晶モニターは約23万ドットの2.7型。


μ-5010

 従来のμシリーズにないスタイリングの製品。光学5倍ズームレンズを採用する。広角端は焦点距離26mm相当(35mm判換算)。CCDシフト式の手ブレ補正機構も搭載している。


μTOUGH-8010

 防水、防塵、耐衝撃、耐低温を兼ね備えたμTOUGHシリーズの最上位モデル。タフネス性能は従来モデルのμTOUGH-8000そのままに、レンズのズーム比を光学3.6倍から光学5倍に引き上げた。


μTOUGH-6020

 従来モデルのμTOUGH-6010からスタイリングを一新。上位モデルのμTOUGH-8010に近いフォルムと性能になった。発表済みのμTOUGH-3000とは、防水性能や内蔵メモリー容量など高スペック。


SP-800UZ

 28mm相当からの光学30倍ズームレンズを搭載した高倍率モデル。従来モデルのSP-590UZからズーム比、画素数などを引き上げている。液晶モニターは16:9の3型。電源はリチウムイオン充電池。


SP-600UZ

 SP-800UZと類似したフォルムの高倍率ズーム機。SP-800との主な違いは、光学ズーム倍率(15倍)、有効画素数(1,200万画素)、電源(単3電池)。フォトサーフィンで使用する内蔵メモリーも2GBではなく、1GBになっている。


FE-4020

 FE-4000の後継機種と目されるエントリーモデル。この製品のみ、フォトサーフィンやHD動画は非搭載になる。ただし1,400万画素CCDを搭載するなど、今春のトレンドも有する。



(本誌:折本幸治)

2010/2/2 15:15