リコー、28〜300mmレンズ搭載の「CX2」
リコーは、光学10.7倍ズームレンズ搭載のコンパクトデジタルカメラ「CX2」を9月11日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円台後半の見込み。本体カラーはブラック、シルバー、ツートン(グレー×ピンク)をラインナップする。
CX2 | ブラック(中央)、シルバー(左)、ツートン(右) |
撮像素子にCMOSセンサーを採用した「CX1」(2009年3月発売)の後継機。基本的なデザインやボタン配置をCX1から継承しつつも、連写速度を約4コマ/秒から約5コマ/秒に高速化。ズームレンズの焦点距離も28~200mm相当から28~300mm相当に変更した。それに伴い、ボディの厚みが27.9mmから29.4mmと1.5mm増加している。グリップ部にはダイヤカットの滑り止めを施した。
ズームレンズの開放F値はF3.5~F5.6。最短撮影距離は広角端で約30cm、望遠端で約1.5m。マクロモードでは1cmまで接近して撮影できる。また、イメージセンサーシフト式の手ブレ補正機構も引き続き備える。
フォーカス関連では、AF方式に「コンティニュアスAF」と「プレAF」を追加。シャッターボタンを半押ししている間だけ被写体に合焦し続けるコンティニュアスAFに対して、プレAFでは、シャッターボタンを半押ししなくても被写体の動きに応じてフォーカスを調節し続ける。これにより、シャッターボタンを押したときに素早く撮影できるとしている。
正面 | 背面 |
上面 |
露出の異なる2枚の静止画を連続で撮影し、両者を合成することでダイナミックレンジの拡大を図る「ダイナミックダブルショットモード」の拡大効果には、自動的に最適な露光差を設定する「AUTO」を追加した。従来は「微弱」、「弱」、「中」、「強」の中から1つを選択する形式だった。
シャッターボタンを離す直前の数秒間を記録する「M連写プラス」では、最大記録画素数で約3秒間を5コマ/秒で記録できる「M連写プラス(9M)」が加わった。従来から装備している「M連写プラス(2M)」では、200万画素相当の画像サイズで約1秒間を30コマ/秒で記録可能。約2秒間を60コマ/秒で記録するモードは省略された。記録画像フォーマットはCX1と同じくマルチピクチャーフォーマット。
イージーモードでは、人物の顔を最大8人まで検出して顔への合焦を行なうとともに、露出やホワイトバランスを自動的に調整するように変更が加えられた。CX1におけるシーンモードの「フェイス」に相当する機能で、これに伴い、CX2ではシーンモードからフェイスが削除された。
シーンモードには、画像の上下部分を水平方向にぼかすことでミニチュアのような風合いで表現できる「ミニチュアライズ」と、白黒モードよりもコントラストを強調し、増感現像したようなざらついた印象の画像を記録できる「ハイコントラスト白黒」を追加した。このうちミニチュアライズでは、合焦位置と合焦範囲を設定可能なほか、垂直方向にぼかすよう設定することも可能となっている。
シルバー | ツートン(グレー×ピンク) |
このほか、AF補助光や操作音がオフになるマナーモード、グリッドガイドの種類の追加、カメラ内トリミング機能の比率に1:1を追加するなどの変更も施されている。マルチターゲットAF、オートマクロ、電子水準器などの機能も引き続き利用できる。
画像処理エンジンは「スムースイメージングエンジンIV」。撮像素子はCX1と同等で、有効929万画素の1/2.3型CMOSセンサー。液晶モニターも約92万ドットの3型から変更はない。
記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。内蔵メモリーは約88MB。
動画は最大640×480ピクセル/30fps。バッテリーはDB-70でCX1と共通。撮影可能枚数は、CX1の約270枚に対して約290枚と増加している。
本体サイズは101.5×29.4×58.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約185g(バッテリー、SDメモリーカード、ストラップ含まず)。
2009/8/20 15:00