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パナソニック「LUMIX S1II」3モデルに最新アップデート

被写界深度合成・ARRI LogC3への対応など S1IIRにはアーバンスポーツ認識も

LUMIX S1RII

パナソニックは6月24日(火)、ミラーレスカメラ「LUMIX S1RII」「LUMIX S1II」「LUMIX S1IIE」の最新ファームウェアを公開した。被写界深度合成機能を追加したほか、動画制作向けにARRI LogC3への対応を含んでいる。

いずれも5月14日に年内での公開を予告していたファームウェア。3機種で共通の内容に加え、「LUMIX S1RII」では動画撮影にまつわる多くのアップデートが行われているほか、予告のあった「アーバンスポーツ」認識も追加される。「アーバンスポーツ」認識は、後から発売された高速モデル「LUMIX S1II」に搭載されている機能だ。

バージョン番号

  • LUMIX S1RII(DC-S1RM2):Ver.1.2
  • LUMIX S1II(DC-S1M2):Ver.1.1
  • LUMIX S1IIE(DC-S1M2ES):Ver.1.1

共通のアップデート内容

「Capture One」との互換性向上

「Capture One」とのWi-Fi接続や、USBイーサーネットアダプターを使用した有線LAN接続が可能になる。

ARRI LogC3への対応

アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU3A」に対する「アクティベーション」機能を追加。「フォトスタイル」に「ARRI LogC3」が追加される。

深度合成機能の追加

複数の合焦位置で撮られた画像を合成し、深度の深い画像を生成する機能。

ピクセルリフレッシュ機能の強化

自動でピクセルリフレッシュを実施するメニューが追加。

その他

  • AF枠の色変更
  • 任意のフレーム同時表示を3つまでに
  • OM SYSTEM製フラッシュとの互換性向上
  • 動作安定性の向上

LUMIX S1RI独自のアップデート内容

ATOMOS社レコーダーにおける動画RAWデータ出力に対応

HDMI経由で「NINJA V+」「NINJA V」「NINJA」「NINJA ULTRA」「SHOGUN」「SHOGUN ULTRA」「SHOGUN CONNECT」でのApple ProRes RAW記録が可能に。

Blackmagic Design製レコーダーにおける動画RAWデータ出力に対応

「Video Assist 5" 12G HDR」「Video Assist 7" 12G HDR 」でのBlackmagic RAW記録が可能に。

DJI製ジンバルとの互換性を向上

DJI製ジンバルとのBluetooth接続機能に対応。

外部機器とのタイムコード同期機能を追加

ATOMOS「UltraSync BLUE」とタイムコードの同期が可能に。

8.1K(3:2)と7.2K(3:2)を追加

MOVで記録が可能。

HDMI RAW出力時の内部プロキシ記録

HDMI RAW出力時に、低ビットレートのプロキシ動画を同時記録できるようになる。

HEIF形式の追加

.HIFでの記録が可能に。HLG撮影にも対応している。

自動認識の強化

認識対象に「アーバンスポーツ」を追加。

画像コピー機能の強化

SD/CFexpressカードに記録したデータをSSDへ画像コピーできるようになった。

交換レンズのフォーカスリング操作性を向上

対応レンズのフォーカスリングに別機能の割り当てや回転方向(右回り/左回り)が設定可能に。

その他

  • UVC(USB Video Class)規格に対応
  • 動画クリエイター向けのアプリ「LUMIX Flow」のアップデートに対応
  • 撮影→再生モードに切り替え後、稀にフリーズする現象を改善
  • ProResRAWで記録した動画に、ちらつきが発生する場合がある現象を改善
  • 動作安定性を向上
本誌:折本幸治