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パナソニック「LUMIX S1II」3モデルに最新アップデート
被写界深度合成・ARRI LogC3への対応など S1IIRにはアーバンスポーツ認識も
2025年6月24日 14:00
パナソニックは6月24日(火)、ミラーレスカメラ「LUMIX S1RII」「LUMIX S1II」「LUMIX S1IIE」の最新ファームウェアを公開した。被写界深度合成機能を追加したほか、動画制作向けにARRI LogC3への対応を含んでいる。
いずれも5月14日に年内での公開を予告していたファームウェア。3機種で共通の内容に加え、「LUMIX S1RII」では動画撮影にまつわる多くのアップデートが行われているほか、予告のあった「アーバンスポーツ」認識も追加される。「アーバンスポーツ」認識は、後から発売された高速モデル「LUMIX S1II」に搭載されている機能だ。
バージョン番号
- LUMIX S1RII(DC-S1RM2):Ver.1.2
- LUMIX S1II(DC-S1M2):Ver.1.1
- LUMIX S1IIE(DC-S1M2ES):Ver.1.1
共通のアップデート内容
「Capture One」との互換性向上
「Capture One」とのWi-Fi接続や、USBイーサーネットアダプターを使用した有線LAN接続が可能になる。
ARRI LogC3への対応
アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU3A」に対する「アクティベーション」機能を追加。「フォトスタイル」に「ARRI LogC3」が追加される。
深度合成機能の追加
複数の合焦位置で撮られた画像を合成し、深度の深い画像を生成する機能。
ピクセルリフレッシュ機能の強化
自動でピクセルリフレッシュを実施するメニューが追加。
その他
- AF枠の色変更
- 任意のフレーム同時表示を3つまでに
- OM SYSTEM製フラッシュとの互換性向上
- 動作安定性の向上
LUMIX S1RI独自のアップデート内容
ATOMOS社レコーダーにおける動画RAWデータ出力に対応
HDMI経由で「NINJA V+」「NINJA V」「NINJA」「NINJA ULTRA」「SHOGUN」「SHOGUN ULTRA」「SHOGUN CONNECT」でのApple ProRes RAW記録が可能に。
Blackmagic Design製レコーダーにおける動画RAWデータ出力に対応
「Video Assist 5" 12G HDR」「Video Assist 7" 12G HDR 」でのBlackmagic RAW記録が可能に。
DJI製ジンバルとの互換性を向上
DJI製ジンバルとのBluetooth接続機能に対応。
外部機器とのタイムコード同期機能を追加
ATOMOS「UltraSync BLUE」とタイムコードの同期が可能に。
8.1K(3:2)と7.2K(3:2)を追加
MOVで記録が可能。
HDMI RAW出力時の内部プロキシ記録
HDMI RAW出力時に、低ビットレートのプロキシ動画を同時記録できるようになる。
HEIF形式の追加
.HIFでの記録が可能に。HLG撮影にも対応している。
自動認識の強化
認識対象に「アーバンスポーツ」を追加。
画像コピー機能の強化
SD/CFexpressカードに記録したデータをSSDへ画像コピーできるようになった。
交換レンズのフォーカスリング操作性を向上
対応レンズのフォーカスリングに別機能の割り当てや回転方向(右回り/左回り)が設定可能に。
その他
- UVC(USB Video Class)規格に対応
- 動画クリエイター向けのアプリ「LUMIX Flow」のアップデートに対応
- 撮影→再生モードに切り替え後、稀にフリーズする現象を改善
- ProResRAWで記録した動画に、ちらつきが発生する場合がある現象を改善
- 動作安定性を向上