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京都を舞台にした写真展示イベント
「KYOTOGRAPHIE」が今年も開催
Reported by 本誌:折本幸治(2014/4/18 13:25)
第2回「KYOTOGRAPHIE国際写真フェスティバル」が4月19日(土)から5月11日(月)にかけて、京都市街の各所で開催される。
KYOTOGRAPHIEは、神社や京町家といった場所で繰り広げられる写真展示イベント。話題を振りまいた初開催の昨年(2013年)に続き、今回も世界の作品がさまざまな会場で展示される。
今年度のテーマは「Our Environments〜私たちを取りまく環境〜」。家族の風景から火星の表層までという規模で、さまざまな環境について写真を通して考えていく。
各会場を通して回れるパスポートは、イープラスとチケットぴあで販売。前売りは一般1,800円、中学・高校・大学・専門学生1,000円(いずれもポストカード1枚が付属)。4月19日からの当日料金は、一般2,000円、中学・高校・大学・専門学生1,200円。
以下は公式情報からの引用。他にも展示やワークショップが随時開催されているので、詳しくは公式ページを確認していただきたい。
Diorama Map 西野壮平
京都を含めた世界中の都市のダイナミックな俯瞰風景の写真を、京都駅の最上階から見える景観と対峙するように展示します。
その作品制作過程は、街を移動しながら、都市のアイコンとなるような場所の記憶をコラージュし表現しています。
会場=JR京都駅ビル7階東広場
- 開館時間:10時〜22時30分
- 休館日:会期中無休
- 会場個別入場料:一般500円、大学・中高生300円
Signature of Elegance リリアン バスマンの仕事
シャネル・ネクサス・ホール プレゼンツ
併設「リリアン バスマンとハーパーズ バザー」
ハースト婦人画報社プレゼンツ
メディアに新しい自由の感覚をもたらした、戦後世代の伝説的なファッション写真家リリアン バスマン(1917〜2012)。常に革新的な方法で、女性の内面をとらえた彼女の代表作の数々を紹介する。会場ではハースト婦人画報社による、彼女が1948年に写真家としてのキャリアをスタートさせ活躍した、『ハーパーズ バザー』の貴重な資料も展示する。
会場=龍谷大学 大宮学舎本館
- 住所:京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1
- 開館時間:10時〜17時
- 休館日:木曜日(ただし5月1日は開館)
- 会場個別入場料:無料
Eternal Japan 1951 - 52 ワーナー・ビショフ(マグナム・フォト)
マグナムのメンバーとして初めて日本を訪れたワーナー・ビショフ。38年間の短い生涯の約一年間を日本で滞在し、報道写真家としての鋭い視線と芸術家としての美意識を合わせ持った多くの写真作品で、戦後の復興期の新しい時代に突き進む日本の姿を伝えました。
会場=無名舎
- 住所:京都市中京区新町通六角下ル六角町363
- 開館時間:10時〜18時
- 休館日:月曜日(ただし5月5日は開館)
- 会場個別入場料:一般500円、大学・中高生300円
眼から心への細糸 スタンリー・グリーン(NOOR)
写真家ユージン・スミスの勧めで開花し、戦争や環境問題など世界規模の問題に関する写真や映像を多数発表してきた報道写真家スタンリー・グリーン。変わりゆく地球の温暖化問題をテーマにしたプロジェクトと、彼の活動の集大成『Black Passport』を展示します。
会場=誉田屋源兵衛 黒蔵
- 住所:京都市中京区室町三条下ル西側誉田屋奥
- 開館時間:10時〜18時
- 休館日:水曜日
- 会場個別入場料:一般500円、大学・中高生300円
火星−未知なる地表
NASAの調査衛星によって撮影された高解像度の火星の地表の写真を、アーティスト高谷史郎のインスタレーションにより展示します。30億年の時間をかけ風によって形成された驚くほどの美しい風景が、日本で初公開されます。
キュレーション:グザビエ・バラル
協力:NASA / ジェット推進研究所 / アリゾナ大学
ヴィデオ・インスタレーション:高谷史郎
空間デザイン:オリバー・フランツ
会場=京都文化博物館別館
- 住所:京都市中京区三条高倉
- 開館時間:10時〜19時30分
- 休館日:4月21日月曜日、5月7日水曜日
- 会場個別入場料:一般500円、大学・中高生300円
More Than Human ティム・フラック(ハッセルブラッド プレゼンツ)
「人間以上に…」と題した息を呑むほどに美しい動物のポートレートは、7年以上の年月を費やし、じっくりと時間をかけ動物との距離を縮め、心を許した瞬間に現れる一瞬の表情を捉えています。動物に対するこれまでの見方が変わる作品。
会場=嶋臺(しまだい)ギャラリー
- 住所:京都市中京区御池通東洞院西北角
- 開館時間:11時〜19時(最終入場18時30分)
- 休館日:水曜日
- 会場個別入場料:一般500円、大学・中高生300円
ネイチャー・イン・トーキョー M 《 Le magazine du Monde 》
フランスの雑誌『ル・モンド』が日本の現代写真家13名を選出。東京の自然を撮り下ろさせた写真集『ネイチャー・イン・トーキョー』の出版と連動して展示される。
参加アーティストは、川内倫子、草彅裕、木村肇、伊丹豪、森山大道、ホンマタカシ、高木康行、石川直樹、志賀理江子、田附勝、川島小鳥、喜多村みか(敬称略)。
会場=有斐齋 弘道館
- 住所:京都市上京区上長者町通新町東入ル元土御門町524-1
- 開館時間:10時〜17時
- 休館日:水曜日(会期は5月9日まで)
- 会場個別入場料:一般500円、大学・中高生300円
Where We Belong 瀧澤明子
吹雪く夜,春爛漫、光と闇の戯に生まれ来て漂い、やがて消えゆく命を追う写真。
150年の歴史を持つ古典印刷技術コロタイプを介して、和紙に浮かぶ漆黒のイメージが、私達の生きている時を照らし出します。
会場=虎屋 京都ギャラリー
- 住所:京都市上京区一条通烏丸西入ル
- 開館時間:10時〜17時
- 休館日:会期中無休
- 会場個別入場料:無料
STILL CRAZY nuclear power plants as seen in japanese
landscapes 広川泰士
未だその方法が見出されないまま、建築後、耐用年数40年で廃炉になり解体される運命にある原子力発電所。90年代初頭、象徴的な現代日本の風景として捉えた日本全国の原発風景を今再び。
会場=下鴨神社細殿
- 開館時間:10時〜17時30分
- 休館日:会期中無休
- 会場個別入場料:一般300円、大学・中高生200円
Japanese Photobooks Then and Now
日本の写真の隆盛期である1960〜70年代の写真家とグラフィックデザイナーにより作られた伝説の写真集と、その伝統の上に成り立つ現代の写真家による写真集を対比して展示します。同時に新進気鋭の写真家らによる多様な切り口のレクチャーやワークショップも企画。
会場=ASPHODEL
- 住所:京都市東山区八坂新地末吉町99-10
- 開館時間:12時〜20時
- 休館日:水曜日
- 会場個別入場料:一般500円、大学・中高生300円
Supernature フランス国立造形芸術センター(CNAP)コレクション
フランスの現代アートを多く所蔵するフランス国立造形芸術センター(CNAP)の写真コレクションの中から、生態学と哲学を組み合わせた新しい思想である「エコソフィ(Ecosophy)」をテーマにしたビジュアル作品を展示します。
会場=アンスティチュ・フランセ関西 / 京都芸術センター
- 住所:京都市左京区吉田泉殿町8
- 開館時間:火曜日〜土曜日10時〜19時、日曜日10時〜15時、4月29日〜5月5日11時〜17時
- 休館日:月曜日(ただし5月5日は開館)
- 会場個別入場料:無料
Mains, je vous aime アンヌ・ドゥ・ヴァンディエール バカラ プレゼンツ
アート、モード、デザインの分野で世界的に活躍するフランス人写真家、アンヌ・ドゥ・ヴァンディエールによる、MoF(フランス国家最優秀職人賞)の資格を持つバカラの25人の職人の手をクリスタルと共に撮影したシリーズ。
19世紀より250年続く老舗の伝統と進化を支えてきた職人たちの貴重な写真とクリスタル作品を合わせて展示します。
会場=無鄰庵
- 住所:京都市左京区南禅寺草川町31
- 開館時間:10時〜17時(最終日は16時30分)
- 休館日:会期中無休
- 会場個別入場料:一般400円、小学生未満無料