キヤノン、世界最薄の12倍ズーム機「IXY 51S」


 キヤノンは、光学12倍ズームレンズ搭載では世界最薄というコンパクトデジタルカメラ「IXY 51S」を23日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万5,000円前後。

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 同社が2010年9月に発売した「IXY 50S」の後継モデル。IXY 50Sは当時“世界最薄の10倍ズーム機”を謳っていたが、今回のIXY 51Sは「屈曲沈胴プリズム退避鏡筒」の構造を引き続き採用することで“光学12倍ズームレンズ搭載のコンパクトデジタルカメラで世界最薄”を実現したとする。同鏡筒では屈曲用のプリズムを待避させ、空いたスペースにレンズを収納することでボディの厚さを21.9mmに抑えている。

 35mm判換算の焦点距離は28-336mm相当で、前モデルの同36-360mm相当よりも広角側を重視したレンズになった。新たに、同社の一眼レフカメラ用交換レンズ“Lレンズ”でも採用しているUDレンズを採用。高倍率化に伴う色収差を補正するという。

 手ブレ補正は「マルチシーンIS」を搭載した。静止画では一般撮影、マクロ撮影、流し撮り、三脚撮影に分けてISの動作を自動的に切替える。加えて動画撮影では歩き撮り、マクロ撮影、望遠撮影、三脚撮影を自動で切替える。カメラの静止状態が3~5秒続くと三脚撮影と判断する。

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 画素数は前モデルの有効1,000万画素から1,210万画素に向上している。なお、同時発表の「PowerShot SX40 HS」と異なり、映像エンジンはDIGIC 5ではなくDIGIC 4となっている。

 液晶モニターは新たに3.2型のタッチパネルを採用。撮りたい被写体に液晶モニターでタッチし、指を離すタイミングでシャッターが切れる「タッチシャッター」を搭載している。

同梱品

 オプションとして、専用ケース「IXC-460シリーズ」を用意する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3,500円前後の見込み。

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製品名IXY 51S
撮像素子1/2.3型有効1,210万画素裏面照射型CMOSセンサー
レンズ28-336mm相当(35mm判換算)F3.4-5.9
最短撮影距離1cm(マクロモード広角端)
1m(望遠端)
手ブレ補正光学式
感度ISO100-3200
ISO6400(画素混合)
露出プログラムプログラムAE
測光方式評価、中央重点平均、スポット
シャッター速度15-1/4,000秒(全モードあわせて)
液晶モニター3.2型約46.1万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
連写速度約3.3枚/秒、7.8毎/秒(ハイスピード連写時)
動画記録H.264(1,920×1,080・24fps)など
バッテリーリチウムイオン充電池「NB-9L」
撮影可能枚数約170枚
外形寸法99.0×58.9×21.9mm
質量約183g(本体)
約206g(バッテリー、メモリーカード含む)

【2011年9月22日】カメラケースについて追記しました。




(本誌:武石修)

2011/9/16 15:32