【新製品レビュー】キヤノンIXY 50S

〜新開発の光学系とメカを採用した極薄10倍ズーム機
Reported by 北村智史

カラーバリエーションはブラウン、シルバー、ピンクの3色

 IXYシリーズ初の光学10倍ズーム&フルHD動画搭載モデル。5月発売のIXY 30Sにつづいて、撮像素子に1/2.3型有効1,000万画素の裏面照射型CMOSセンサー、画像処理を受け持つ映像エンジンは一眼レフのEOSと同じDIGIC 4が搭載されている。

 大手量販店の店頭価格は約4万円。カラーバリエーションはブラウンとピンク、シルバーの3色がある。


プリズムが動いてレンズをコンパクトに収納

 技術的な面でのトピックは、「屈曲沈胴プリズム退避鏡筒」という長い名前の光学系とメカの採用だろう。プリズムを使って光路を90度曲げた屈曲光学系の一種だが、普通の屈曲光学系が割と前玉近くにプリズムを入れているのに対し、本機は途中に挟み込むかっこうになっている。こうすることでプリズムのサイズを小さくできるし、全体の光路長を長くしつつボディの奥行きは抑えられる。スリムボディで高倍率ズームを実現するのに都合がいいわけだ。

 高倍率ズームにプリズムを使って薄型化する手法は、かつてパナソニックがLUMIX DMC-TZ1に採用していたが、本機ではさらに電源オフ時にプリズムが移動して、その空きスペースにプリズム以前のユニットを沈胴するようになっている。おかげで、高倍率ズームなのに奥行きわずか22.3mmのスリムボディを実現できている。ちなみに、光学10倍ズームでは世界最薄なのだそうな。

 さて、レンズのスペックは、36-360mm相当F3.4-5.6。レンズシフト式の手ブレ補正機構を内蔵している。筆者個人としてはもう少し広角が欲しかったところだが、広角化するには前群ユニットを大きくしたりしないといけないだろうから、この薄さが条件とすればかなり無理が出るだろう。

 屈曲沈胴プリズム退避鏡筒を採用した関係で、内部の空間的な余裕があまりないらしく、バッテリー室とメモリーカードスロットは別々の場所に分散配置されている。電源のNB-9L(4,725円)は断面がD字型の筒状で、容量は870mAh。CIPA基準で150コマの撮影が可能だ。数字的には少々心許ないところもあるので、1日の撮影量が多い人は予備のバッテリーを用意しておくことをおすすめする。

 記録メディアはSDメモリーカード系で、大容量のSDXCメモリーカードにも対応する。内蔵メモリは非搭載。なお、メモリーカードは付属していない。

 背面の操作部はかなりシンプルで、ボタン類の文字も少ない。というのは、十字キーを兼ねたコントロールホイールがソフトキーになっているからだ。ホイールやそのまわりには機能を説明する文字やマークはないが、その代わりに、ホイールを半押し(軽く触れる)すると、液晶画面に仮想のホイールが表示されて、どこがどの機能かわかるようになっている。なお、メニュー操作や再生時の画像送りなどは十字キー操作でもホイール操作でも行なえる。十字キー、ホイールともに操作感はまずまずで(クリック感があまり安っぽくなくて好印象だった)、コンパクト機としては快適に操作できる部類に入ると思う。

レンズは36-360mm相当の光学10倍ズーム。屈曲沈胴プリズム退避鏡筒のおかげで世界最薄となる奥行き22.3mmを実現しているバッテリー室は左手側にある。新型のリチウムイオン電池NB-9Lは容量870mAh。CIPA基準の撮影可能コマ数は150コマ
メモリーカードスロットは右手側。大容量のSDXCカードにも対応している(ほんとは裏向きに装填する)。内蔵メモリはない上面の操作部。電源ボタンやモードスイッチの形にも凝っているあたりはIXYらしい
背面の操作部。上が動画ボタン、中央が十字キーを兼ねたコントローラーホイール、下がメニューボタンと再生ボタンというレイアウトホイールを半押しすると画面に仮想のホイールが表示される。押している部分は強調表示されるのでわかりやすい

28シーンを自動認識する「こだわりオート」

 電源をオンにすると、バリアが開いて沈胴式のレンズがせり出してくるのだが、よく見ていると、レンズの奥でプリズムが動いているのがわかる。その分起動は遅めで、CIPA基準で2.8秒と、あまり威張れる数字ではない。

 が、液晶モニターが点灯したときにはピントが合った状態で映像が表示されるからだろう、思ったよりも待ち時間が短く感じられる。機種によっては電源オンで液晶点灯時にボケた映像が表示されるせいで、待たされ感が強いものもあるが、本機は液晶モニターが点灯した時点で撮影態勢に入れている気分になれるからかもしれない。

 実際のところ、電源オンからシャッターが切れるまでには、やはり3秒ほど(筆者の場合、手動計測時のタイムラグがかなり大きいので、ちょっと長めの数字になりやすい)かかるので、気短な人は要注意といえるだろうが、同じ時間だけ起動に待たされるとしても、本機のようなタイプのほうが気分的なストレスが少なくていいと思う。

 さて、上面にモードスイッチがあって、AUTOとカメラマーク、ムービーマークの3ポジションから選ぶようになっている。AUTOポジションは、シーン認識付きのフルオートモードで、露出補正やホワイトバランスの設定はできない。

 で、カメラマークやムービーマークのポジションは、それぞれ静止画と動画なのかと思えば、実はそうではない。どちらのポジションでも、上面のシャッターボタンを押せば静止画が撮れるし、背面のボタン(赤丸印)を押せば動画が撮れるようになっている。

 両者の違いは画面表示とファンクションメニューの内容で、ようは前者が静止画優先、後者が動画優先的な設定になっているのである。例えば、静止画の「ジオラマ風」モードで動画を撮ると、普通の動画になってしまうし、動画の「ジオラマ風」モードで静止画を撮るときも同様。撮れないよりは撮れたほうが便利だろうから「一応撮れますよ」状態にしてあるわけで、使いたい機能、モードを選ぶには、カメラマークやムービーマークのポジションに設定してやればいいだけだ。

 AUTOポジションでは、静止画は28のシーンを自動認識する「こだわりオート」、動画は21シーンを自動認識する「こだわりムービー」となる。露出補正やホワイトバランスの設定ができないのは落ち着かないのであまり使わなかったが(全体の撮影量の1割にも満たないくらい)、割と感度をどんどん上げていくタイプのようで、昼間の野外で望遠撮影でもないのに感度がISO500とかになっていたカットもあった。暗いシーンでもストロボを発光させずに高感度で雰囲気をいかした撮影をする傾向のようだ。

起動時間はCIPA基準で2.8秒。高倍率ズームだけにちょっと遅め。その関係もあって、ロゴ入りの起動画面が用意されている上面のモードスイッチを「AUTO」にすると、静止画は28シーン自動認識の「こだわりオート」、動画は21シーン自動認識の「こだわりムービー」となる
「AUTO」時のファンクションメニューの内容。とてもシンプル。せめでホワイトバランスと露出補正くらいはいじらせて欲しいけど「こだわりムービー」撮影時の画面。「こだわりオート」も同じだが、画面右上に自動認識したシーンのアイコンが表示される
カメラマークのポジションでのファンクションメニューの内容。設定可能な項目がぐっと増えて、いろいろなテクニックが使えるこちらは露出補正時の画面。上がマイナスというのはちょっと違和感があるが、ホイールの回転方向とは合っているので自然に操作できる

IXY初のフルHD動画記録

 動画スペックは、IXY(DIGITAL)シリーズでは初となるフルHD(1,920×1,080ピクセル/約24fps)。内蔵マイクはステレオ仕様。風切り音をカットする機能はないし、あまり音場感がいいともいえないが、モノラルよりはずっといい。筆者個人としては、ハイビジョン動画にモノラル音声というのはいまいちつまらないと思うので、ステレオマイクの搭載は大歓迎だ。

 動画中にも光学ズームが使えること、ズームしてもピントがボケないのもいいところ。動画撮影中は光学ズームの動きがかなり遅くなり、その代わりにほとんど無音でズーミングできる(聞くところによると、ズームの駆動用にモーターを4つも使っているとか。なんか凝りすぎって感じもしますけど)。また、動画撮影中にもそこそこAFが動いてくれる。撮影距離の変化やズーミングによるピントのズレにもきちんと対応してくれるのはいい。

 便利さの点では、やはりムービーカメラのほうが上だろうが、光学10倍ズームを搭載しているだけあって、思っていた以上に楽しめる動画機能だと感じた。

動画はIXYシリーズ初のフルHD解像度。フレームレートは約24fpsだ。4GBのカードだと15分くらいの動画が撮れる
上面左手側に3つ並んでいるのはスピーカーの穴内蔵ストロボ発光部の下にある2つの小さな穴はステレオマイク。風切り音対策の機能がないのがちょっと残念なところだ
ムービーマークのポジションにすると、十字キーの右キーが「AEロック」に変わる。ロックすると動画撮影中の明るさ変化を防げるAEロック中の画面。この状態でホイールを回すと「露出シフト」が可能。代わりにファンクションメニュー内に露出補正がない

高倍率ズームとスタイリッシュなボディを両立

 普通サイズのスリムボディに光学10倍ズームをおさめたというところに大きな値打ちがある。ちょっと重めではあるものの(でも、実際に持ち歩いてるとそんなに重い感じはしない)、10倍ズームなのにシャツの胸ポケットにすんなり入るスリムさはとても魅力的だ。

 高感度の画質がいいので、暗い室内でも雰囲気ぶっ飛びのストロボ写真ばかりにならないのもいいところ。個人的には、ジオラマ風や極彩色、オールドポスターとかは面白いと思った。

 残念なのは、広角側が36mm止まりなところ。カメラ好きオヤジとしては28mmスタートをねだりたいが、広角化するとレンズ設計が難しくなるのも理解できるし、ポケットにおさまらないサイズになっては本末転倒。やはり、この薄さに10倍ズームというのが本機のいちばんの魅力なので、それを考えれば、36-360mm相当のスペックは妥当な線だと思う。

 望遠は欲しいけれど、スタイリッシュでないと……という、ちょいわがままさんにはおすすめの1台だろう。

こちらは再生時の画面。もちろん、情報を非表示にもできるヒストグラム付きの詳細情報表示画面。どのモードで撮ったかもチェックできる
こちらはピント位置確認表示。ピントだけでなくブレのチェックもできるので、撮影直後の「レビュー情報」にしておくといいかもインデックス表示は6コマ、12コマ、48コマ、130コマの4パターン。カレンダー表示はないが、「絞り込み再生」で日付指定で再生できる
再生中にホイールを回すとこんな表示に切り替わる。くるくる回すだけでスムーズに画像送りできるのが便利

実写サンプル

  • 静止画作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、別ウィンドウで800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 動画作例のサムネイルをクリックすると、未編集の撮影動画をダウンロードが始まります。再生についてのお問い合わせは受けかねます。ご了承ください。

・画角変化と歪曲収差

 この薄さでよくぞここまで、という高倍率ズームぶり。望遠の迫力はなかなかのものだ。広角端は若干タル型の歪曲収差が出ているし、画面周辺部は色収差も見られる。望遠端も少し色収差はあるが、歪曲はほぼ無視できる程度だ。

広角端(36mm相当)
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F3.4 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光
望遠端(360mm相当)
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/1,250秒 / F5.6 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光
広角端(36mm相当)
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/1,250秒 / F3.4 / 1.0EV / ISOオート(ISO125) / WB:オート
望遠端(360mm相当)
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/500秒 / F5.6 / 1.0EV / ISOオート(ISO125) / WB:オート

・感度

 裏面照射型のCMOSセンサーに、キヤノン自慢の映像エンジンDIGIC 4を組み合わせた「HS SYSTEM」を採用。2009年8月発売のIXY DIGITAL 220ISに比べて、同じ感度でのノイズが約60%少なくなっているという。

 ピクセル等倍での鑑賞ではISO800までが実用的な画質が得られる範囲で、ISO1600になるとノイズ処理の影響でディテール再現が悪くなってくる。とはいえ、小サイズのプリントで仕上げるのを前提にするのであれば常用できそうなレベル。さすがにISO3200は非常用の感がぬぐえないが、ちょっと前なら一眼レフでももっと悪いのもあったような気もするし、コンパクト機としてはよく頑張っているほうだと思う。

感度オート時の上限はISO1600まで。わりと早いタイミングで感度を上がっていくようで、暗い場所でもストロボは使わないタイプだマニュアルでの感度設定範囲はISO125からISO3200。裏面照射型CMOSセンサー+DIGIC 4を組み合わせた「HS SYSTEM」を搭載している
「ローライト」モードだと記録画素数は1/4になるが、最高ISO6400まで感度アップする連写した画像を合成して低ノイズ化を実現する「手持ち夜景」機能も装備している

 画素混合によると思われる「ローライト」モードは、画像処理くささの残る仕上がりになるが、一発撮りで高感度が得られるので、動くものを撮るには有利。一方、連写画像の重ね合わせによって低ノイズ化をはかる「手持ち夜景」は、動くものが分身して写る問題はあるが、同感度の通常撮影よりも大幅にノイズを減らせる。被写体が動いているかどうかで使い分けるといいだろう。

ISO125
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/13秒 / F3.4 / -0.7EV / WB:太陽光 / 6.3mm(36mm相当)
ISO200
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/20秒 / F3.4 / -0.7EV / WB:太陽光 / 6.3mm(36mm相当)
ISO400
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/40秒 / F3.4 / -0.7EV / WB:太陽光 / 6.3mm(36mm相当)
ISO800
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/60秒 / F3.4 / -0.7EV / WB:太陽光 / 6.3mm(36mm相当)
ISO1600
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/125秒 / F3.4 / -0.7EV / WB:太陽光 / 6.3mm(36mm相当)
ISO3200
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/250秒 / F3.4 / -0.7EV / WB:太陽光 / 6.3mm(36mm相当)
ローライトモード(ISO800)
IXY 50S / 1,824×1,368 / 1/60秒 / F3.4 / -0.7EV / WB:太陽光 / 6.3mm(36mm相当)
手持ち夜景モード(ISO800)
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/50秒 / F3.4 / -0.7EV / WB:オート / 6.3mm(36mm相当)

・マイカラーなど

 EOSのピクチャースタイルに相当するマイカラー機能は従来どおり。撮影モードとして独立している「極彩色」と「オールドポスター」も撮り比べたのでついでに並べてみた。いわゆるアート系のド派手さに比べると控え目な感じはするが、夕焼けなどで使うと面白い。

通常撮影
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光 / 9.4mm(54mm相当)
マイカラー:くっきりカラー
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光 / 9.4mm(54mm相当)
マイカラー:すっきりカラー
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光 / 9.4mm(54mm相当)
マイカラー:セピア
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:- / 9.4mm(54mm相当)
マイカラー:白黒
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:- / 9.4mm(54mm相当)
マイカラー:ポジフィルムカラー
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光 / 9.4mm(54mm相当)
マイカラー:色白肌
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光 / 9.4mm(54mm相当)
マイカラー:褐色肌
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光 / 9.4mm(54mm相当)
マイカラー:あざやかブルー
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光 / 9.4mm(54mm相当)
マイカラー:あざやかグリーン
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光 / 9.4mm(54mm相当)
マイカラー:あざやかレッド
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光 / 9.4mm(54mm相当)
極彩色
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/1,600秒 / F4.5 / 0EV / ISOオート(ISO125) / WB:オート / 9.4mm(54mm相当)
オールドポスター
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/1,600秒 / F4.5 / 0EV / ISOオート(ISO125) / WB:オート / 9.4mm(54mm相当)

・動画

 IXY(DIGITAL)シリーズでは初となるフルHD解像度の動画機能を搭載。フレームレートは24fpsで明るい条件だと少しパラパラした状態に見えがちになる。音声はステレオで少々風切り音が耳障り。ただ、動画撮影中も光学ズームが可能だし、ズームしてもピントがズレることもないので使い勝手はいい。

 個人的には「ジオラマ風」がお気に入り。スピードを5倍、10倍、20倍から選べるようになっていて(作例は10倍で撮影している)、自動車などがちょろちょろ動く感じが楽しい。

【動画】IXY 50S / スタンダードモード / 1,920×1,080ピクセル / 24fps
【動画】IXY 50S / スタンダードモード / 1,920×1,080ピクセル / 24fps
【動画】IXY 50S / ジオラマ風 / 1,280×720ピクセル / 30fps

・その他
カメラまかせのオートモードで撮影。露出補正とかができないのは物足りないが、28シーン自動認識の「こだわりオート」が使える
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/60秒 / F5 / 0EV / ISOオート(ISO160) / WB:オート / 21.11mm(121mm相当)
こちらはプログラムモードで撮影。手ブレ補正の効果は公表されていないが、シャッター速度2段分のシーンは余裕でクリアしている
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/40秒 / F5 / 0EV / ISO125 / WB:太陽光 / 25.58mm(146mm相当)
「ジオラマ風」モードで撮影したカット。カメラの縦横に合わせてボカす向きも変えてくれるし、ボカさない部分は自分で選べる
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/800秒 / F5.6 / 0EV / ISOオート(ISO125) / WB:オート / 63mm(360mm相当)
「ジオラマ風」モードにすると彩度も高くなるので、ますますオモチャっぽくなる。工事現場の重機なんかは相性ばっちりだ
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/1,250秒 / F3.4 / 0EV / ISOオート(ISO125) / WB:オート / 6.3mm(36mm相当)
「夢の大橋」のたもとにある不思議な外観の建物は「共同溝展示室」というもの。入ってみたかったけど、現在は一般公開されていない
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4 / -1EV / ISO125 / WB:オート / 7.27mm(42mm相当)
個人的には28mm相当くらいの広角が欲しいところだが、なければないで、まあ気にせず使えていたりする
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F4 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 7.06mm(40mm相当)
暗部補正とダイナミックレンジ補正を行なう「i-コントラスト」。日陰の部分のトーンを持ち上げてくれる。ノイズもそんなに増えてない感じ
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/1,250秒 / F3.4 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 6.3mm(36mm相当)
マクロ機能を使うと、広角端ではレンズ前1cmまで寄れる。ちなみにこれは屋外に設置されている照明設備のカバーの内側の結露
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/1,600秒 / F3.4 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 6.3mm(36mm相当)
同じ型式のバスがたくさん。数えてみたら9台もあった。海外からの団体旅行向けのツアーか何かでしょうか
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/160秒 / F5.6 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 56.53mm(323mm相当)
首都高速と湾岸道路をまたぐテレポートブリッジの主塔の一部分をアップで。望遠が360mm相当まであるといろんなねらい方ができて楽しい
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/1,000秒 / F5.6 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 63mm(360mm相当)
夕映えに染まる空を「極彩色」モードで。けっこう風景にも使えそう。関係ないけど、ずっと「ごくさいしょく」だと思ってた
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/1,600秒 / F3.4 / 0EV / ISOオート(ISO125) / WB:オート / 6.3mm(36mm相当)
めいっぱいマイナス補正して、夕陽を浴びている部分だけを強調してみた。露出補正はファンクションメニュー内なのであまり便利ではない
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/500秒 / F5.6 / -2EV / ISO125 / WB:太陽光 / 63mm(360mm相当)
波打ち際で撮ってたら横をとおりすぎていった人が足跡を残していってくれた
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/40秒 / F3.4 / -1EV / ISO125 / WB:太陽光 / 6.3mm(36mm相当)
手持ちで撮った「手持ち夜景」のカット。解像感は少し落ちるものの、ノイズはぐっと少なくなるので使い出がある
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/20秒 / F3.4 / 0EV / ISOオート(ISO800) / WB:オート / 6.3mm(36mm相当)
日が落ちてからオートモードでいろいろ撮ってみたけど、ISO1600まで上がったのはこの1コマだけ
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/10秒 / F3.4 / 0EV / ISOオート(ISO1600) / WB:オート / 6.3mm(36mm相当)
これも「極彩色」モード。天気のいい昼間だとどぎつい感じにもなってしまうが、夜だと意外に普通に使えたりする
IXY 50S / 3,648×2,736 / 1/30秒 / F3.4 / -1EV / ISOオート(ISO800) / WB:オート / 6.3mm(36mm相当)




北村智史
北村智史(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。2011年、東京の夏の暑さに負けて涼しい地方に移住。地味に再開したブログはこちら

2010/9/15 00:00