キヤノン、世界最薄の10倍ズーム機「IXY 50S」
キヤノンは、フルHD動画記録に対応したコンパクトデジタルカメラ「IXY 50S」を9月9日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。本体カラーはブラウン、ピンク、シルバー。
ブラウン | ピンク |
シルバー |
IXYシリーズ初のフルHD動画記録対応機としてラインナップに加わる上位機種。最大1,920×1,080ピクセル、24(23.976)fpsの動画を撮影できる。記録形式はH.264。音声はステレオ。動画記録時の光学ズームが可能。
レンズは、IXYとしては初搭載となる焦点距離36-360mm相当(35mm判換算)の光学10倍ズームレンズ。光学系にはストレート沈胴方式と屈曲レンズユニット式を組み合わせた「屈曲沈胴プリズム退避鏡筒方式」を採用し、ボディの奥行きを22.3mmに抑えた。光学10倍ズームレンズ搭載機として最薄としている。
屈曲沈胴プリズム退避鏡筒方式は、レンズ収納時に光軸を屈曲させるためのプリズムを移動させ、空いたスペースにストレート沈胴方式のレンズ全群を収納する技術。レンズの高倍率化とボディの薄型化を両立したという。
高感度センサーと画像処理エンジン「DIGIC4」の組み合わせにより、ノイズの低減とダイナミックレンジを拡大する「HS SYSTEM」を搭載している。
撮影機能面では、従来機種に引き続きハイスピード連写機能を搭載。シーンモードには新たに「手持ち夜景」と「ベストセレクト連写」を追加した。手持ち夜景では、連写画像を合成することによって、こだわりオートに比べて約4段、ローライトモードに比べて約2段分の手ブレ補正とノイズ低減を行なう。ベストセレクト連写は、連写した5枚の画像のうち、目つぶりや手ブレのない画像を自動的に選び出すモード。
また、動画撮影時に撮影シーンを判別する「こだわりムービー」もIXYシリーズとして初めて搭載する。3月発売の「PowerShot SX210 IS」に装備していた機能。
撮像素子は有効約1,000万画素、1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサー。感度はISO125~3200(ローライト時はISO6400まで可変)。
レンズの開放絞り値はF3.4-5.6。最短撮影距離は広角端で5cm、望遠端で1m。マクロモードでは1cmまで近づいて接写できる。
液晶モニターは23万ドットの3型。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードに対応。電源はリチウムイオン充電池「NB-9L」。
本体サイズは101.3×58.5×22.3mm、重量は約190g(バッテリー、記録メディア含む)、約167g(バッテリー、記録メディア含まず)。
【2010年8月19日】発売時期についての記述を、9月上旬から、より詳細な9月9日に変更しました。
【2010年8月24日】「HS SYSTEM」に関して、同時発表の「PowerShot S95」に搭載しているHS SYSTEMとは異なることから、「ノイズリダクションのアルゴリズムを見直したことで高感度撮影時の解像感を向上した」旨の記述を改めました。
2010/8/19 13:09