【CES】前日イベントにオリンパスが「XZ-1」と「E-PL2」を展示
2011 International CESの開幕前日となる5日に行なわれたイベント「Digital Experience」は、CESに参加しない企業が中心に出展する。各社とも出展規模は小さいものの、多くの来場者で賑わっていた。
■オリンパス
●高級コンパクト「XZ-1」
フォトキナ2010で「New flagship digital compact camera」として開発発表していた高級コンパクトデジタルカメラ。既報の通り、米国では499.99ドルで1月中に発売する。国内での発売は未定。
XZ-1 |
ホワイトとブラックを用意する |
外観はフォトキナ2010のモックアップに近い仕上がりとなっていた。レンズ鏡胴にはダイヤカットのリングを備えており、シャッター速度や絞りをコントロールできる。リングには軽いクリックストップが付いていた。
レンズの根元にダイヤルを備える。ダイヤカットで指の掛かりも良い | 広角端は開放F1.8と明るい |
上面にはモードダイヤルも装備 | ポップアップストロボを内蔵 |
使用バッテリー | EVF「VF-2」を装着したところ |
●ペンライトシリーズの上位モデル「E-PL2」
新たに3型46万ドットの液晶モニターを搭載したマイクロフォーサーズ機。既報の通り米国では1月中に発売する。価格は「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 II」が付属して599.99ドル。国内での発売は未定。
E-PL2 |
左からシルバー、ブラック。装着レンズはM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II(以下同) |
レッド |
E-PL1sから外観を変更したほか、ペンライトシリーズでは初めてコントロールダイヤルを背面に備えるなど操作性も向上させている。
アクセサリーポートは新たに「AP2」と呼ぶバージョンに変更した。AP2対応のアクセサリー「PENPal」が利用できる唯一の機種になる。PENPalはBluetoothを利用して撮影画像をAndroidやBlackBerryといったスマートフォンに転送できる装置。米国での価格は80ドル。現時点でiPhoneシリーズには対応していないという。PENPal自体にも画像の記録が可能で、別のE-PL2に装着して画像を見ることもできる。AP2では、従来のアクセサリーもそのまま使用可能となっている。
●コンバージョンレンズ
3種類のコンバージョンレンズも同時に発売する。魚眼レンズコンバーター「FCON-37」と広角レンズコンバーター「WCON-37」は、どちらもM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIで使用可能。マクロレンズコンバーター「MCON-58」は、加えてM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4-5.6およびM.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7にも装着できる。いずれもバヨネット式で素早く装着できる。MCON-58のみ、使用レンズに合わせたアタッチメントを使用して取り付ける。
FCON-37(左上)、WCON-37(右上)、MCON-58(中央下) | WCON-37の装着例 |
●マクロアームライト
同時発表のマクロアームライト「MAL-1」は、2本のフレキシブルアーム先端にLEDライトを備えたマクロ撮影用の照明装置。米国での価格は60ドル。左右のライトの明るさは独立して調節できる。アクセサリーポートを持つオリンパス製デジタルカメラで使用可能。電源はカメラから供給するため、個別のバッテリーは必要ない。
MAL-1 |
オリンパスのブースでは発表資料を収めた“オリンパス・ペンライト型”のUSBメモリーを配布していた |
■SDアソシエーション
SDアソシエーションは、SDメモリーカードの新たなバス規格「UHS-II」の概要を発表した。現時点では一部未決定の仕様もあり、2011年春の正式策定を目指している。
従来の「UHS-I」は上限の速度が104MB/秒だったが、UHS-IIでは3倍となる312MB/秒をサポートする。SDXC、SDHC、microSDXC、microSDHCが対象となっている。UHS-IIでは、新たに信号端子の数を増やすことで高速転送を実現する。
UHS-Iの3倍の速度をサポートする | UHS-IIでは、新たにオレンジ色の部分に信号端子を追加して高速化を図る |
新たな端子は、従来製品の端子の下段にもう一列を設ける。現時点では新端子の数は非公開。物理的な形状は変化するが、従来メディアとの互換性も配慮している。UHS-II対応機器でも従来の1列端子のSD系記録メディアはそのまま使用可能。逆にUHS-II非対応機器にUHS-IIのカードを挿入した場合は、上段の端子のみを使用して従来と同じ速度でデータの読み書きが可能としている。
なお、UHS-IIのマークやスピードクラスについても未定となっている。
■サンディスク
サンディスクでは既報の通りUDMA Mode7に対応する容量128GBの「Extreme Pro」CFを展示した。2011年第1四半期に世界で発売する。米国での価格は1,499.99ドル。
100MB/秒の128GBタイプ |
最大書き込み速度100MB/秒を実現した製品。UDMA Mode7対応のCFとしては世界初だとしている。高ビットレートが要求される動画撮影やより高速な連写を必要とするプロ向けデジタル一眼レフカメラなどに向ける。
■レキサー
レキサーは、容量128GBと64GBのSDXCメモリーカードを出品した。米国では2月に発売する。価格は128GBが699ドル、64GBが399ドル。
128GB版 | 64GB版 |
いずれも133倍速(約20MB/秒)タイプ。Class 10に対応している。なお、UHS-Iには未対応という。
■東芝
東芝ブースでは、容量64GBのUHS-I対応SDXCメモリーカードを展示していた。発売日や価格は未定。読み込み60MB/秒、書き込み35MB/秒としている。
64GBのUHS-I対応SDXCメモリーカード |
■GE
ジェネラルエレクトリック(GE)ブランドのデジタルカメラを展開しているジェネラルイメージング(GI)ブースでは、USBコネクタを内蔵したコンパクトデジタルカメラ「J1470S」などを展示していた。いずれも国内での発売は未定。
J1470S | 本体からUSBコネクタが出てくる仕組み |
J1470Sは、本体に可倒式のUSBコネクタを内蔵したカメラ。米国では119.99ドルで3月に発売する。使用時のみコネクタを引き上げることでダイレクトにパソコンと接続できる。センサーは1,410万画素。レンズは35mm判換算の焦点距離32.9-230.3mm相当の7倍ズーム。23万ドット相当の3型液晶モニターを備える。
GEブースで展示していたそのほかのデジタルカメラは以下の通り。
「X500」は、27mm相当からの15倍ズームレンズ搭載機。米国では149.99ドルで2月に発売する。撮像素子は1,600万画素。EVFも備える |
「E1680W」は、28mmからの8倍ズーム搭載機。米国では159.99ドルで2月に発売する。HDMI端子や3型液晶モニターを備える | 「E1450W」は、24mm相当からの5倍ズーム搭載機。米国では119.99ドルで3月に発売する液晶モニターは2.7型 |
「A1456W」は、単3電池対応の1,400万画素機。米国では89.99ドルで3月に発売する。レンズは28mm相当からの5倍ズーム。液晶モニターは2.7型 | 「C1433」は、3倍ズームの低価格モデル。米国では79.99ドルで1月中に発売する。画素数は1,400万 |
2011/1/6 20:58