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収差補正が向上した天体望遠鏡「SHARPSTAR 61EDPH Ⅲ」

フルサイズセンサー搭載のカメラに対応

SHARPSTAR 61EDPH Ⅲ

株式会社サイトロンジャパンは、Jiaxing Ruixing Optical Instrument社の「SHARPSTAR 61EDPH Ⅲ」と関連アクセサリーを10月10日に発売する。

SHARPSTAR 61EDPH Ⅲ

フードを伸ばした状態

口径61mmF5.9の3枚玉EDアポクロマート鏡筒。同日発売の別売りアクセサリー「61EDPHⅢ専用フラットナー」と「61EDPH Ⅲ専用レデューサー」を使用することで撮影用鏡筒としても活用できる。

焦点距離はフラットナー使用時が360mm、レデューサー使用時は270mmとなる。

従来モデルと比較して、EDレンズの枚数が1枚から2枚に増加され、収差補正が向上している。そのほか、ドブテイルバーは2倍の長さとなり、幅44mm・長さ200mmのものを装備する。

鏡筒ハンドルにはファインダーアリミゾ幅のアクセサリーが取り付け可能。アルカスイス互換用のレールとしても活用できる。

また、減速装置つきのラックランドピニオン式デュアルスピードフォーカサーと、目盛り付きドローチューブが標準装備。正確なピント合わせが行えるという。

主な仕様

  • 有効径:61mm
  • 焦点距離:360mm
  • 口径比:F5.9
  • レンズ構成:3群3枚(うちEDレンズ2枚使用)
  • 筒外焦点位置:ドローチューブ後端から約175mm/31.7mmアダプター後端から約115mm
  • 全長:約272mm(フード収納時)/約372mm(フード展開時)
  • フード外径:φ82.6 mm
  • 質量:約1.9kg(鏡筒バンド・プレート込み)
  • 店頭予想価格:11万前後(税込)

61EDPH Ⅲ専用フラットナー

61EDPH Ⅲ専用フラットナー

フルサイズセンサーを搭載するカメラに対応する補正レンズ。「61EDPH Ⅲ」に取り付けることで焦点距離360mm F5.9を確保する。

カメラの取付はM48×P0.75mmもしくはM54×P0.75mmのネジで装着。M48×P0.75mmではフィルターの内蔵に対応する。

主な仕様

  • 取り付け時焦点距離:360mm(F5.9)
  • レンズ構成:3群3枚
  • コーティング:全面多層膜コーティング
  • イメージサークル:φ44mm
  • 質量:約400g
  • バックフォーカス:55mm(M48アダプター後端より)/81.5mm(M54アダプター後端より)
  • 店頭予想価格:4万前後(税込)

61EDPH Ⅲ専用レデューサー

61EDPH Ⅲ専用レデューサー

「61EDPH Ⅲ」に取り付けることで焦点距離を0.75倍の270mmに短縮できる専用の補正レンズ。絞り値もF4.4となる。

フルサイズセンサーをカバーする44mmのイメージサークルに対応する。フラットナーと同様にカメラへの取り付けは、M48×P0.75mmもしくは、M54×P0.75mmのネジで装着。M48×P0.75mmではフィルターの内蔵に対応する。

主な仕様

  • 取り付け時焦点距離:270mm(F4.4)
  • レンズ構成:4群4枚
  • コーティング:全面多層膜コーティング
  • イメージサークル:φ44mm
  • 質量:約400g
  • バックフォーカス:55mm(M48アダプター後端より)/75mm(M54アダプター後端より)
  • 店頭予想価格:4万前後(税込)
本誌:佐藤拓