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APS-Cセンサーに対応する小型軽量な“500mm F5.5”屈折望遠鏡

株式会社サイトロンジャパンは、APS-Cサイズセンサーのイメージサークルに対応した屈折望遠鏡「SHARPSTAR Z4」を2月22日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込39万円前後。アダプターを利用してカメラに装着できる。

口径100mm、焦点距離550mm、口径比F5.5の6枚玉屈折望遠鏡。6枚のレンズのうち、2枚にEDガラスを使用し、写真撮影に最適な収差補正を実現した天体望遠鏡になるという。

付属の4ピースカメラアダプターには、3種類の接続径(M68×P1、M54×P0.75、M48×P0.75)に対応。それぞれ対応する接眼レンズマウントアダプターを用意することで、各種カメラでの利用を可能としている。加えて、M48アダプターの内部には、M48フィルターが内蔵可能。

また、鏡筒質量は約4.3kg(バンドとプレートを装備しても5.6kg)と、同クラスの鏡筒と比べて比較的軽量なのも特徴。伸縮式フードを採用し、収納時の全長は約482mmとなる。

イメージサークルは36mmを確保しており、APS-Cサイズまでの撮像素子に対応。最小スポット半径は、光軸上で約3μmとなり、極めてシャープな写りだという。

ラックアンドピニオンフォーカサーには、減速装置を標準で装備。ドローチューブには目盛を備え、素早いピント合わせをサポートする。なお、ドローチューブ後端には、360度の回転装置を備えており、ピント合わせ後でも容易に構図の回転が可能。

鏡筒ハンドルは、幅34mmのファインダー用のアリミゾも兼ねており、アルカスイス規格と互換性のあるレールとしても利用できる。

ドブテイルバーは、バランス調整のしやすい300mmのロングタイプを採用。

持ち運びや保管に便利なハードケースを付属する。

主な仕様

有効径:100mm
焦点距離:550mm
口径比:F5.5
筒外焦点位置:鏡筒後端から約123mm/M48アダプター後端から約77mm
レンズ構成:エアスペース6枚構成(EDレンズ2枚含む)
イメージサークル:36mm(APS-Cセンサーまで対応)
フォーカサー:ラックアンドピニオン式(減速装置付き)
全長:480mm(フード収納時)/560mm(フード伸長時)キャップ除く
鏡筒本体直径:約112mm
フード直径:約125mm
質量:5.6kg(バンド、アダプター、ドブテイルバー込み)
付属品:4ピースアダプター、鏡筒バンド、鏡筒ハンドル、ドブテイルバー(底幅約44mm)、ハードキャリーケース

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。