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高画質レンズの代名詞、ZEISS「Otus」がミラーレス用として復活
「Otus ML 1.4/50」が5月にリリース 85mmも年内に
2025年2月25日 19:02
株式会社コシナは、ZEISSブランドのミラーレスカメラ用大口径標準レンズ「Otus ML 1.4/50」を5月に発売する。圧倒的な高画質で話題を振りまいたフルサイズ一眼レフ用MFレンズ「Otus」が、11年の時を経て復活することになる。
キヤノンRFマウント、ソニーEマウント、ニコンZマウントを用意。35mmフルサイズのイメージサークルに対応する。価格はいずれも28万円。
2024年発売のデジタル一眼レフカメラ用レンズ「Otus 1.4/55」のミラーレスカメラ版ともいえる製品で、「Otusの思想を継承した」という位置づけ。「ML」はミラーレスの略になる。
総金属の鏡筒に黄色のテキストという「Otus」らしい意匠は健在だが、光学系は新規設計となりミラーレスカメラに最適化された。シルエットも直線的となり、デジタル一眼レフカメラ用の「Otus」よりは軽くなった。
レンズ構成は非球面レンズ2枚、異常部分分散ガラス12枚の11群14枚。画質についてコシナでは「被写体の立体感を再現するZeiss独自のルック」を特徴の1つに挙げている。また、フォーカス操作時にレンズの全長が変化せず、画質の均一化を実現するフローティングフォーカス機構を採用した。
金属製フォーカスリングの回転角は約260°と広め。マニュアルフォーカスの細かい操作をアシストする。
絞り羽根は10枚。絞りリングはF1.4からF11が1/3段、それ以降は1段ごとにクリックが設けられている。クリックなしにも切り替えられる。
ホコリや水滴からの侵入を防ぐシーリングをレンズマウントに装備する。
マウントには電子接点も搭載。ボディ内手ブレ補正機構やフォーカス拡大機能などが利用できる。RFマウント版については、周辺光量、歪曲収差、倍率色収差といったレンズ光学補正にも対応する。
なお2025年下半期には、焦点距離85mmの中望遠レンズ「Otus ML 1.4/85」が投入されるという。
- 焦点距離:50mm
- 口径比:1:1.4
- 最小絞り:F16
- レンズ構成:11群14枚
- 絞り羽枚数:10枚
- 最短撮影距離:0.5m
- 最大撮影倍率:1:7.3
- フィルター径:φ67mm
- 外形寸法:φ77.4×94.9mm(Eマウント)
- 質量:677g(Eマウント)