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ソニー「α1」「α1 II」「α9 III」の最新ファームウェアが公開
真正性カメラソリューション「電子署名書き込み」機能に対応など
2025年1月15日 16:23
ソニーは1月15日(水)、ミラーレスカメラ「α1」「α1 II」「α9 III」の最新ファームウェアを公開した。いずれも、真正性カメラソリューションで活用する、静止画への「電子署名書き込み」機能への対応が盛り込まれている。
真正性カメラソリューションは、生成AIの急激な進化にともなう、フェイク画像のまん延による影響と課題に対処するための取り組み。ソニーは、「カメラを用いて撮影したことの検証」「実存する3D被写体の撮影画像であるかの検証」「C2PAフォーマットに則った編集来歴の透明性を担保」の実現に向けたカメラ機能の向上と、報道のワークフローでの実践に向けた検証を進めている。
今回、ファームウェアアップデートの対象3機種は、画像がカメラによって撮影されたものであることを証明する署名を、撮影時に付与できる機能に対応した。その電子署名が付与された画像を検証することで、AIによって生成された画像ではないことを証明できる。なお、対応機種は順次拡大予定としている。
また同社は、報道写真の真正性を検証するための、イメージ検証サイトおよび電子署名ライセンスの有償サービスを、一部の国内報道機関向けに提供開始している。
α1(Ver.3.00)
- 真正性カメラソリューションで活用する、静止画への「電子署名書き込み」機能に対応しました。
- 「露出値の拡張」を「入」にするとすべての絞り値で1/80000秒までのシャッタースピードが使用できるようになりました。
- ブライトモニタリング中に「ピント拡大」「MF時自動ピント拡大」が使えるようになりました。
- ユーザーLUT使用時の画質を向上しました。
- メディアへ書き込み中にFTP転送予約ができるようになりました。
- カメラの最新ソフトウェアがある場合に通知が表示されるようになりました。
- 撮影済の映像をスマートフォンやタブレットに転送している間に、新たな撮影ができるようになりました。
- スマートフォンやタブレットへの転送を途中で中断しても再開が可能になりました。
- スマートフォンやタブレットへ転送していない差分のみ転送したり、転送中に転送する映像を追加できるようになりました。
- 動作安定性を改善しました。
α1 II(Ver.2.00)
- 真正性カメラソリューションで活用する、静止画への「電子署名書き込み」機能とC2PAフォーマットに対応しました。
- ユーザーLUT使用時の画質を向上しました。
- 動作安定性を改善しました。
α9 III(Ver.3.00)
- 真正性カメラソリューションで活用する、静止画への「電子署名書き込み」機能に対応しました。
- ピント位置をずらしながら自動的に連続撮影を行える「フォーカスブラケット」撮影に対応しました。
- 露出ブラケットでずらす露出値と撮影枚数の設定が増えました。
- 撮影後、ショットマークの付いた動画フレームから自動的に静止画を作成できるようになりました。
- ブライトモニタリング中に「ピント拡大」「MF時自動ピント拡大」が使えるようになりました。
- 再生時に「AEL」ボタン、「削除」ボタンに「カスタムキー設定」ができるようになりました。
- メディアへ書き込み中にFTP転送予約ができるようになりました。
- カメラの最新ソフトウェアがある場合に通知が表示されるようになりました。
- 撮影済の映像をスマートフォンやタブレットに転送している間に、新たな撮影ができるようになりました。
- スマートフォンやタブレットへの転送を途中で中断しても再開が可能になりました。
- スマートフォンやタブレットへ転送していない差分のみ転送したり、転送中に転送する映像を追加できるようになりました。
- 位置情報連動した動画から静止画を作成すると静止画に位置情報が引き継がれない事象を改善しました。
- カメラのカスタムボタンに割り当てた機能が縦位置グリップの同じボタンに正しく反映されない場合がある事象を改善しました。
- 「押す間カスタム設定呼出」を登録したボタンが受け付けられない場合がある事象を改善しました。
- 動作安定性を改善しました。