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キヤノン、Amazonと共同でトナーカートリッジの模倣品販売者を提訴

キヤノンWebサイトより

キヤノン株式会社およびCanon U.S.A., Inc.は10月3日(水)、同社トナーカートリッジの模造品を販売していたとみられる販売者に対して、ワシントン州西部地区連邦地方裁判所に訴訟を提起したと発表した。

米国のAmazonストアで模造品を販売していたとみられる販売者(18セラー)に対するもの。キヤノンの商標権を侵害しているとして、Amazon.com, Inc.およびAmazon.com Services LLCと共同で訴訟を提起した。

同社は商標「Canon」を約190の国と地域で登録しており、模造品が出現した際に商標権を行使して取り締まれる体制を整備しているという。これまでにも欧州や北中米を中心に、Amazonサイトにおけるトナーカートリッジをはじめとする模造品販売業者に対して、特許権侵害による出品削除の申し立てを行ってきた。

近年のECサイト上における模倣品被害の増加に対して、キヤノンとアマゾンは協力して対抗措置実施とユーザー保護に努めており、今回の共同訴訟もその一環としている。

なお、キヤノンの模倣品対策を紹介するページでは、デジタルカメラ用のバッテリーとバッテリーチャージャー、複写機やプリンター用の消耗品(トナーとインク)に関して特に模倣品の被害が多いと案内している。純正品と模倣品を識別するために、製品個装箱にセキュリティラベルを貼付するなどの対策も行っているという。

本誌:宮本義朗