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撮影からプリントまでのプロセスを楽しむ…ARエフェクト機能を強化したinstax新スマホプリンター
2024年8月19日 18:25
富士フイルム株式会社は8月19日(月)、スマホプリンター“チェキ”「instax mini Link 3」(以下、Link 3)を発表した。スマートフォンで撮影/保存した写真をチェキプリントできる「Link」シリーズの最新モデル。
製品コンセプトは「毎日はいろんなFUN! であふれてる(bring fun to life)」。2人で撮るセルフィーから大勢で盛り上がる撮影シーンまで、楽しい時間で埋め尽くして欲しいという想いをメッセージに込めた。
注目の新機能は「instax AiR Studio」と「Click to Collage」の2つ。いずれも従来モデルと共有のスマートフォンアプリを介して利用する。
「instax AiR Studio」は、AR(Augmented Reality:拡張現実)エフェクトにより写真を演出する機能。スマートフォンアプリで撮影する際に、画面上に様々なエフェクトを付加して楽しめる。
被写体の背景を「Back」、被写体の周囲を「Décor」、動くARエフェクトを「Effect」から選択して編集する。それぞれサイズを調節できるほか、被写体の前後どちらにその効果を出現させるかという“奥行”も設定可能となっている。
「Click to Collage」は、アプリで連続撮影した画像を、同一フィルムにコラージュプリントできる機能。2/4/6枚の画像を、1枚のフィルムにプリントできる。撮影をスタートすると3秒のカウントダウンが開始。これを6回繰り返して6枚の写真を撮影する。
ロゴが光るデザインに
Link 3のターゲットユーザーは、10代から20代の男女。同社の調査によると、この世代はイベントやメンバーに合わせてスマートフォンによる写真撮影を楽しんでいることが多いという。その場で写真撮影をして、プリントするまでのプロセスを楽しむこのに重点を置いて、機能を盛り込んでいった。
従来モデルから製品イメージを踏襲したデザインを採用している。ラウンド形状のボディにストライプをあしらい、すっきりとした印象をもたせている。
しかしその中で大きく使用を変えた部分もあり、本体正面はLEDによりinstaxのロゴが点灯するようになった。電源を入れると白色に点灯する。
保体側面のファンクションボタンを押すと、ロゴが緑色に点灯。これはバッテリー残量を表している。従来はアプリ上でしたバッテリー残量を確認できなかったため、利便性が向上した形となっている。
instaxの販売はグローバルで好調に
8月19日(月)に開催した製品発表会では、同社取締役・専務執行役員 イメージングソリューション事業部長の山元正人氏が登壇。instaxおよびデジタルカメラXシリーズを統括するイメージングセグメントにおける業績について言及した。
同社イメージングセグメントの2023年度売上高は、対前年比で15%増となる6,697億円を記録した。同じく営業利益は4割増の1,019億円。instaxとXシリーズの販売が好調に推移し、3期連続の増収増益となった。
2024年第1四半期では、instaxとXシリーズが引き続き好調をキープ。売上高は前期比で24.2%増、営業利益は38.9%増となり、大幅な増収増益を記録した。
2022年に過去最高の売り上げを達成していたinstaxシリーズ。この好調をふまえて2024年には売り上げ1,500億円を目標にしていたが、2023年3月発売のINSTAX mini 12、2023年にカラーバリエーションを追加したINSTAX mini Evoなどがグローバルで好調に推移したことで、2023年に前倒しして目標を達成した。
これら好調なデバイスの販売に合わせて、昨年発表したチェキフィルムの生産設備の増強も予定通り進めているという。