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光学7倍ズームとAI姿勢推定技術を搭載した「Xperia 1 VI」

左からブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン、スカーレット

ソニーは5月15日(水)、スマートフォン「Xperia 1 VI」のSIMフリーモデル「XQ-EC44」を発表した。6月21日(金)から順次発売する。

Xperiaシリーズのフラッグシップモデルにあたる“1”を冠する製品。光学7倍ズームを搭載し、最大170mm相当での望遠撮影に対応。AI機能による姿勢推定技術を用いた人物認識も特徴としている。

プロセッサーにはSnapdragon8 Gen 3を搭載。RAMは最大16GB、ストレージは最大512GBとなる。

カラーは、ブラック、カーキグリーン、プラチナシルバー、スカーレットの4色。16GB・512GBモデルはブラックとカーキグリーンのみとなる。

そのほか、キャリア通信事業者モデル(12GB・256GB)も用意。こちらは2024年6月上旬から順次発売するという。カラーはブラック、プラチナシルバーのみ。

撮像素子には2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を採用。静止画の最大記録画素数は約4,800万。動画では4K 120fps(HDR)に対応する。

カメラとして16mm広角レンズ、24mm/48mm標準レンズ、85-170mm望遠レンズの3つを搭載。16mm〜170mmまでの範囲を光学7倍ズームでカバーする。

カメラアプリも刷新。従来のXperiaに搭載する「Photo Pro」「Video Pro」「Cinema Pro」が1つのアプリ「Camera」に集約された。Xperiaらしいこだわりの撮影設定を維持しながらも、誰もが直感的に使えるUIになっているという。

AF面では、被写体の骨格情報で人物を認識する「AI姿勢推定技術」を用いたトラッキングに対応。そのほかのAI機能として、瞳認識(人物、動物)や主要被写体認識、ホワイトバランスや露出調整、深度推定などが使用できる。

テレマクロ機能を搭載し、最大撮影倍率約2倍を謳う。テレマクロを採用することで、撮影距離を確保でき、スマートフォンの影が被写体に落ちない点や、歪みが少ない点などを特徴とする。フォーカスはMFのみで、ピーキング機能を設ける。

Xperia 1 VIで実際に撮影されたテレマクロ写真(画像提供:ソニー)

そのほか、ボケ機能が向上。輪郭部など不自然になりがちな部分も自然に描写され、レンズ交換式カメラのようなの大きくなめらかなボケ味を実現しているという。

不自然になりがちな輪郭部も自然に描写されている(画像提供:ソニー)

ディスプレイには6.5インチのOLEDを採用。リフレッシュレートは1〜120Hzの可変式。解像度はFHD+でアスペクト比率は19.5:9。Xperia 1 Vと比較して50%明るいディスプレイとしている。

サンライトビジョン機能により、直射日光の環境下でも低階調部分の輝度を上げて視認性を向上させている。

また、同社のテレビ「BRAVIA」と同様の色彩・質感・立体感を再現。1台づつ工場でホワイトポイントを調整しているという。

バッテリー容量は5,000mAh。Xperia 1シリーズで最も持続時間の長いバッテリーになっており、約36時間以上の連続動画視聴を実現している。

本体はIP65/68相当の防水性能を備えている。外形寸法は162×74×8.2mm。重量は192g。

市場推定価格

※価格はいずれも税込

  • 16GB・512GBモデル(SIMフリー):21万9,000円前後/2024年8月23日(金)発売
  • 12GB・512GBモデル(SIMフリー):20万5,000円前後/2024年6月21日(金)発売
  • 12GB・256GBモデル(SIMフリー):19万円前後/同上

【2024年5月16日(木)】記事初出時、製品発売日に誤りがございました。正しくは12GBモデルが6月21日(金)、16GBモデルが8月23日(金)発売となります。お詫びして訂正させていただきます。

本誌:佐藤拓