ニュース

PENTAX「フィルムカメラプロジェクト」2024年夏に製品化予定 ハーフサイズを採用

リコーイメージング株式会社は3月1日(金)、PENTAXブランドで実施している「フィルムカメラプロジェクト」が製品化に向けた開発段階に入ったと発表した。

フィルムカメラづくりに必要となる専用部品調達や技術の継承、フィルムや現像所の状況など様々な課題をクリアした結果、今の時代にマッチしたフィルムカメラの提供が可能だと判断。2024年夏頃発売を目指しているという。

また開発中の製品概要も公開された。同プロジェクトページには新たに1本の動画を公開。今回の仕様について紹介している。

商品企画兼デザイン担当のTKO氏が登場する動画では、ハーフフォーマットを採用して、スマートフォンとの相性がよい“縦構図”が基本となるカメラを考えてるとコメント。そのほか、フィルム向けにカスタムした電子シャッターユニット搭載など、初めて使う人でも気軽に使えるカメラを目指すという。

2023年7月に行われた「PENTAX特別企画展」では、試作機が展示された。巻き上げ部のみが露出し、詳細については一切触れられていなかった。

PENTAX展示企画展で公開された試作機。巻き上げ部のみ露出していた

同プロジェクトは、若年層を中心に人気が再燃しつつあるフィルムカメラを新製品として提供するもの。国内外のフィルムカメラファンに新たな選択肢を広げることを目的としている。同社におけるフィルムカメラづくりの伝承も目的のひとつ。

開発製品の概要

  • 製品名:未定
  • 発売時期:2024年夏頃の発売を目指して開発中
  • 価格:未定
  • 35mm判コンパクトフィルムカメラ
  • 縦位置構図を基本とし、フィルム1コマに対し2コマ撮影できるハーフサイズフォーマットを採用
  • 巻き上げレバーによる手動フィルム巻き上げ方式および巻き戻しクランクによる手動巻き戻し
  • 手動で設定が可能なゾーンフォーカス方式を採用
本誌:佐藤拓