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PENTAX「フィルムカメラプロジェクト」が開始。新製品開発と技術継承を目指す

リコーイメージング株式会社は12月20日、PENTAXブランドにおいて「フィルムカメラプロジェクト」を開始すると発表した。フィルムカメラの開発検討、フィルムカメラ開発ノウハウの技術継承、カメラファンとの共創を行うという。

若年層を中心に人気が再燃しつつあるというフィルムカメラを、リコーイメージング/PENTAXの培ってきた技術を継承し、新製品として提供することで、国内外のフィルムカメラファンに新たな選択肢を広げることを目指すという。

現在フィルムカメラは中古市場がメインのため、アフターサービスが心配との声も受け、同社が新品保証を提供できる点もアピールポイントとしている。

同社はプロジェクト発表にあわせ、2本の動画を公開。新たなフィルムカメラの採用するフォーマットは明らかになっていないが、動画「PENTAX “Film Project” Start #01」でイメージ的に映し出されるカメラのシャーシには、36までのコマ数計が見える。

PENTAX “Film Project” Start #01

また、動画「PENTAX Film Project Story #1」内のコメントによると、開発検討している新たなフィルムカメラは過去のモデルの復刻ではなく、今の若いユーザーに合った機能や価格を兼ね備えたものになるという。

まずはフィルムコンパクトカメラ、続けてハイエンドなモデル、一眼レフ、ゆくゆくはフルメカニカルの一眼レフというロードマップを描き、一歩ずつ進んでいきたいとしている。なお、このフィルムカメラプロジェクトの発表は“デジタルをやめる”という表明ではないという。

PENTAX Film Project Story #1

PENTAX “Film Project” Start #01:フィルムプロジェクト スタート
「思いをつなぐ」 ~フィルムを知るエンジニアから若いエンジニアへ~

PENTAXは新しい取り組みを始めました。それは若いユーザーが思い切り楽しめるフィルムカメラの開発です。フィルムカメラの持つ、独特の色彩やアナログ感、クラシカルな操作感などを求めて、若いユーザーを中心にそのカルチャーは世界中で広がっています。
PENTAXでは、だれもが安心して楽しめるフィルムカメラライフを支えるお手伝いをしたいと思います。
今回はそのチャレンジに向けての第一歩です。フィルムカメラを愛する
すべての人と共に歩んで行きたいと思います。

YouTube動画の概要欄より

本誌:鈴木誠