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シグマ、手持ちで使える小型超望遠レンズ「500mm F5.6 DG DN OS | Sports」
2024年2月21日 10:14
株式会社シグマは2月21日(水)、交換レンズ「500mm F5.6 DG DN OS | Sports」を発表した。ソニーE、Lマウント用を用意する。価格はオープン。直販価格は税込49万5,000円。
フルサイズミラーレスカメラ専用設計(DG DN)の単焦点望遠レンズ。全長234.6mm、質量1,370gと小型軽量な点を特徴とする。機動性と堅牢性を兼ね備えたという“Sportsライン”に属する。
焦点距離500mmの単焦点望遠レンズで一般的なのは、開放F4の「500mm F4」クラスの製品だろう。同社のデジタル一眼レフ用交換レンズ「500mm F4 DG OS HSM | Sports」もそのひとつだ。
今回の新製品は開放F値をF4ではなくF5.6に抑えたのが特徴。新技術の投入とあわせ、これが手持ちでも使えるという小型・軽量化につながった要因だと考えられる。
レンズ構成は14群20枚(FLD3枚、SLD2枚含む)。加工難度が高いという大口径の特殊低分散ガラスを複数枚採用することで、回折光学素子を使用することなくレンズ構成の大幅なコンパクト化に成功。それにより高解像力に加えて、手持ち撮影が可能なサイズ感を実現した。また最先端のシミュレーション技術を活用し、フレア、ゴーストもあらゆる条件の入射光に対して対策を行い、高い逆光耐性を備えるという。
AF駆動には高い駆動制度と静粛性が特徴のリニアモーターHLAを採用。スポーツや野鳥撮影など、シビアなフォーカスが求められる超望遠撮影でも高速かつ正確なピント合せに対応する。
レンズ内手ブレ補正機能には「OS2」を採用。最大で5.0段相当の手ブレ補正効果を有する。補正モードは一般的な手ブレ補正に適するモード1と流し撮りに適するモード2を搭載する。
鏡筒には絞りリングを搭載。素材には高精度TSCやマグネシウムを採用する。そのほか各所に防塵防滴構造を持ち、最前面のレンズには撥水防汚コートが施されている。
スイッチ類は、駆動範囲を制限できるフォーカスリミッターのほか、任意の機能を割り当てができるAFLボタンを3カ所に搭載。Lマウント用では「SIGMA USB DOCK UD-11」を用いることで、カスタムモードスイッチに任意のOS動作やフォーカスリミッター範囲の設定も可能だという。
Lマウント用は1.4倍および2倍のテレコンバーター(TC-1411、TC-2011)に対応。最大1,000mmの超望遠レンズとして使用できる。
三脚座は着脱式で、アルカスイス互換に対応する。そのほか、かぶせ式のレンズフード「LH1034-02」が付属。レンズ素材同様のTSC製で軽量かつ高強度だという。先端にはフード側からレンズを置いた際に起こる、擦れや傷から保護するラバーを備えている。
主な仕様
- レンズ構成:14群20枚(FLD3枚、SLD2枚含む)
- 絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
- 最小絞り:F32
- 最短撮影距離:320cm
- 最大撮影倍率:1:6
- フィルターサイズ:φ95mm
- 最大径×長さ:φ107.6×234.6mm
- 質量:1,370g