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アドビ「Photoshop web版」の正式版が公開。デスクトップ版と同様の生成AI機能も搭載

Adobe Photoshop web版

アドビは9月28日、「Adobe Photoshop web版」の正式版を公開した。Adobe Fireflyを活用した生成AI機能「生成塗りつぶし」と「生成拡張」も搭載されている。Adobe Photoshopを含むAdobe Creative Cloudプランの契約者を対象に付帯サービスとして提供する。

今年5月には、Adobe Photoshop web版(ベータ版)でもAdobe Fireflyの生成AI機能が追加されていたが、使用できたのはテキスト指示による画像生成およびテキストエフェクト機能のみだった。このほど、9月13日にデスクトップ版に追加された機能も搭載した「正式版」としてリリースされた。

今回の機能追加により、画像へのコンテンツの追加、領域の追加、コンテンツの削除といった操作が非破壊でできるだけでなく、オリジナル画像の遠近感、照明、スタイルとマッチするような形で合成が行われる。それによりオリジナル画像と遜色のない合成処理が実現した。

搭載された生成AIで横幅を広げた画像。遜色なく合成されている
こちらが元画像

そのほか、デスクトップ版で好評だというコンテキストタスクバーを追加した。これにより画像の背景置き換えやトーン調整などのワークフローを、通常より少ない工数で完結できるという。

Photoshop web版の利点として、サブスクリプションを保持していないユーザーでも、ファイルの表示や、コメントができるリンクの共有ができる点が挙げられる。そのほかダウンロードやインストールの必要がないため、デスクトップ版がインストールされていないパソコンでも使用できる。

今後は、パッチツール、ペンツール、スマートオブジェクトのサポート、多角形選択ツールなどといったデスクトップ版に搭載しているサービスを随時追加していくという。

本誌:佐藤拓