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サイトロンジャパン、「SHARPSTAR Mark III 赤道儀」にコントローラーを付属したセットモデル
2023年4月4日 11:10
株式会社サイトロンジャパンは、赤道儀とコントローラーをセットにした「SHARPSTAR MarkIII 赤道儀 AlThiba PRO」を4月6日に発売する。同社直営店「シュミット」の専売商品となっており、直販価格は税込49万9,000円。
Jiaxing Ruixing Optical Instrumentの「SHARPSTAR MarkIII 赤道儀」と、マチナカリモート天文台製の専用コントローラー「AlThiba PRO」を組み合わせた商品。
SHARPSTAR MarkIII 赤道儀は、赤経軸と赤緯軸の両軸に減速比1:100の波動駆動ギアを採用しているのが特徴。モーターの減速比は1:10で、両軸1:1,000の減速機構を備えている。
カウンターウェイトなしで22kg、付属のカウンターウェイト(5kg)を併用することで最大28kgまでのカメラ・鏡筒などが搭載できる。赤道儀の本体の質量は約7.6kg。
また、赤道儀本体の赤経・赤緯の両軸には、通電解除式の電磁ブレーキを内蔵。不意のシャットダウン時でもマウントを安全に停止させ、鏡筒やカメラが三脚やピラーに接触することを防ぐという。
鏡筒を取り付けるためのアリミゾにはデュアルタイプを採用し、幅広(約74mm)と幅狭(約44mm)のアリガタが搭載可能。
このほか、質量約4.9kgのハーフピラー付きカーボン三脚を同梱している。
専用コントローラーとなるAlThiba PROは、最大1/16マイクロステップの高分解能を実現。最大で対恒星時1,900倍の静音高速自動導入・自動追尾機能を搭載する。
なお、GPSモジュールを内蔵するため、観測時には自動で時刻と座標が同期され、内蔵バッテリーの搭載により、設定や時刻・座標のデータが保持できるという。
また、オートガイドポートをハンドコントローラー内に内蔵し、有線・無線でのオートガイドにも対応する。
ガイド速度やWi-Fiの接続状況などを表示する情報表示ディスプレイも搭載。無線接続時には、スマートフォンやPCを利用し、ブラウザ上での操作に対応する。
PC用の専用設定アプリ、専用ドライバー、専用ASCOMドライバーが用意され、ASCOM対応のプラネタリウムソフトや撮像ソフト、ASIAIRなどのサードパーティ製の撮影ガジェットとの連携も行える。
主な仕様
マウント部
質量:7.6kg(ウェイト・シャフト除く)
搭載可能重量:22kg(ウェイトなし)、28kg(ウェイト利用時)※形状による
減速比:赤経1:1,000、赤緯1:1,000(波動駆動ギア1:100/モーター1:10)
高度調整範囲:15~90度
水平調整範囲:±4度
Pモーション:±20″以内(周期432秒)
アリミゾ:幅広(74mm)・幅狭(43mm)デュアルタイプ/長さ200mm
底面:直径160mm
最大高:380mm
最大幅:300mm
三脚搭載時全高:約1,200mm
コントローラー部
定格電圧:DC 12V
定格最大電流:2A
電源端子:内径2.1mm、外径5.5mm センタープラス
導入速度:対恒星時200倍~1900倍(設定アプリで変更可能)
オートガイド速度:対恒星時0.25倍/0.5倍/1.0倍(設定アプリで変更可能)
追尾モード:恒星時、月時、カスタム
SCOM接続:専用ドライバーにて対応
マイクロステップ数:816分割(設定アプリで変更可能)
USB端子:USB Type-B(USB1.1)
オートガイド端子:RJ-11 ST4互換タイプ
動作確認済みソフト:ステラナビゲータ 11、Ciel SkyChart4.0、SkySafari Pro・Plus(Android/iOS)、PHD2、N.I.N.A、AstroPhotographyTool(一部コマンドには互換性なし)、ZWO ASIAIR(一部コマンドには互換性なし)
三脚
質量:4.9kg
全高:820mm
収納長:930mm
高さ調整範囲:25mm