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【CP+2023】多彩な撮影体験ができるキヤノンブース…VR/MR体験コーナーも魅力

CP+2023 キヤノンブースのテーマは「Create your image」。人々の暮らしのなかにある様々な一瞬を、カメラと共に創造するという、“カメラの未来への想い”が込められている。

パシフィコ横浜の会場内でトップクラスに広く陣取られた同社ブースには、手に取って試せる新製品展示、シチュエーションに応じた撮影体験、VR/MR体験など多くのコーナーをラインアップ。カメラのヘビーユーザー、これからカメラを初めてみたい人など、様々な人に興味を持ってもらえるよう企画したという。

キヤノンブースのコーナー配置

新製品展示:2月発表の「EOS R8/R50」タッチ&トライコーナー

新製品体験コーナー

注目の新製品ひとつ目は、4月下旬に発売予定のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R8」。EOS R6 Mark IIの高い基本性能を引き継ぎつつ、同シリーズで最軽量を実現したEOS初の“ナンバー8”。はじめてフルサイズ機を導入したい、という人に向けて訴求する。

実際に手に持ってみると、フルサイズ機であることを忘れるくらいの軽さを実感できるだろう。

3月下旬発売予定の「EOS R50」の実機も展示されている。EOS Kissシリーズのコンセプトを踏襲しつつも、それとは異なるラインとしてRFマウントにおけるエントリークラスの位置づけを担う。これからカメラを始めたい、いまはスマートフォンをメインに使っている、という人に向けた。

丸みのあるデザインがかわいらしく感じられる。実は製品発表時に取材した際から、筆者はなんとなくこのフォルムに愛着があって気に入っている。しかし、被写体検出AFが人物(瞳/顔/頭部/胴体)、動物(犬/猫/鳥)、乗り物(車/バイク)の認識に対応するなど、エントリー機種の枠を超えているかのような充実した機能も魅力だ。

2022年12月に発売した「EOS R6 Mark II」も各所で体験できるようになっている。ディープラーニング技術により進化した被写体認識トラッキングAFや最高約40コマの高速連写、補正効果最大8.0段のボディ内手ブレ補正など、基本性能を高いバランスで実現した“オールラウンドモデル”を謳う。

ブース内にはBMXライダーによるアクロバティックステージが用意された。ここでは「EOS R6 Mark II」、「EOS R3」が体験可能。AFの追従性脳などを確認できるようになっている。

モデル撮影コーナーには、「EOS R3」「EOS R5」「EOS R6 Mark II」を用意。3月発売のクリップオンストロボ「スピードライトEL-5」を装着しての撮影も可能だ。

ブースの一番高いところに、「超望遠体験コーナー」が設けられた。「RF400mm F2.8 L IS USM」「RF600mm F4 L IS USM」「RF800mm F5.6 L IS USM」「RF1200mm F8 L IS USM」の4本が並ぶ姿は壮観だ。このコーナーでは、交換レンズの他、双眼鏡、PowerShot PICKなども体験できる。

「RF1200mm F8 L IS USM」で遠方にいるライダーの顔を狙った。超望遠レンズに馴染みのない筆者だが、ついつい面白くてシャッターを沢山切ってしまった。おすすめのコーナーだ。

「RF800mm F11 IS STM」と「RF600mm F11 IS STM」
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

キヤノンの技術が詰まった多彩な体験コーナー

VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」の体験ブースが設置された。ボールチェアに座り、初公開となる専修寺の貴重な文化財を収めたVR映像や、動物写真家の福田幸広さんによる野生のアナグマの生態を捉えたVR映像を視聴できる。

YouTuberのHaruさんと巡る里山十帖は、疑似デート体験をしているようでその臨場感に驚かされる。

VRゴーグル
3種類の映像から選択できる

VRとMRの体験も可能だ。大人たちが並んでゴーグルを構える光景は一見シュールだが、実は見えているものがすごい。画像では何もないように見える空間には、ダンサーや様々なエフェクトが浮かび上がっており、体験者はその世界に没入できるようになっている。ぜひ、実際に体験してみて欲しい。

VR/MRは、一般のユーザーには少し縁遠いもののように感じられるが、ビジネスの世界でも活躍の場があるという。例えば医療の現場において、実際にトレーニングが難しい手術の研修などに活用できるのだそうだ。

プロ/ハイアマチュア向けのインクジェットプリンター「imagePROGRAF PRO-G1」や「PIXUS PRO-S1」、「PIXUS XK500」でのプリント体験コーナーを用意。手持ちの画像を、現場にて取り込んでプリントまでしてくれる。スマートフォンにある画像でも、SDカードで読み取ってくれるので対応可能となっている。

筆者もお気に入りの写真をプリント。プロ向け機で写真プリントする機会などないので、実に贅沢な体験だ。プリント用紙も3種類から選択可能。

プリント用紙は3種類から選べる
PIXUS XK500でも体験できる
PowerShot PICKの体験コーナー
あんしんメンテコーナーも設置

会場からライブ配信…セミナー登壇者は総勢50名以上

ブース内ステージの様子

イベント期間中、ブースに設置されたスタジオで各種セミナーを開催する。
セミナーの様子は会場で観覧できるほか、同社公式YouTubeチャンネルで配信される。

弊社デジタルカメラマガジン編集長 福島晃と同社開発担当者による「毎日開発者ラジオ」、写真家 熱田護氏の対談「EOS R3で挑んだ2022シーズン Supported by Haas F1 Team」(26日13時45分~)など、総勢50名以上が登壇する。

多様な講師を起用し、幅広い層に向けて「カメラに興味を持ってほしい」と同社は思いを込めた。登壇者は以下の通り(敬称略)。

長根広和、てぃ先生、公文健太郎、雪見みと、黒田明臣、コハラタケル、柴崎まどか、鶴巻育子、前川貴行、小澤太一、秦達夫、福島晃、戸塚学、平岩康佑、綱藤公一郎、キヤノンスタッフ、由井友彬、オカダキサラ、梶川由紀、品川一治、千原徹也、長野智子、藤森三奈、竹沢うるま、山﨑友也、岩合光昭、立木義浩、ヒロシ、ベアーズ島田、仁科勝介、レスリー・キー、福田幸広、土屋勝義、鍵井靖章、三村漢、米美知子、浅田政志、里崎智也、G.G.佐藤、奥山かずさ、中西敏貴、熱田護、GOTO AKI、ルーク・オザワ。

キャンペーン企画も多数用意

CP+会場限定のくじ引き抽選を実施している。挑戦はひとり1回。経緯品にキヤノンのオフィシャルグッズを用意する。

このほか、CP+2023に関するアンケートに回答した人の中から抽選で、「EOS R8・RF24-50 IS STM レンズキット」が1名に当たるキャンペーンを実施。アンケートはキヤノンオンラインショップから回答する(3月10日まで)。

CP+2023に関する「期待や感想」を、Twitteにて引用リツイートで投稿すると、抽選で1名に「EOS R50・RF-S18-45 IS STMレンズキット」があたるキャンペーンも開催中(3月10日まで)。

本誌:宮本義朗