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ニコンミュージアムで、光学ガラス製造のムービー上映中。Z 9の8K映像も

企画展「光学ガラスの軌跡」に寄せて

企画展「光学ガラスの軌跡」の展示内容(一部)

株式会社ニコンが運営するニコンミュージアムは10月11日、現在開催中の企画展「光学ガラスの軌跡」に関連するスペシャルムービーの上映を開始した。館内の100インチ大型スクリーンに、4Kプロジェクターで映像を投影する。

企画展「光学ガラスの軌跡」は、さまざまな光学機器に必要不可欠な素材として、光学ガラスに焦点をあてた展示。光学ガラス、合成石英ガラス、人工蛍石の実物を展示するほか、光学ガラスの製造技術やその変遷について解説する。

上映するスペシャルムービーは、「連続熔解方式による光学ガラス製造」「合成石英ガラスの製造」「るつぼ熔解方式による光学ガラス製造」の3本。原料の調合や加工、検査などの工程を映像で紹介する。連続熔解方式と、合成石英ガラスの2本については、フルサイズミラーレスカメラ「Z 9」で撮影したという(8K UHD/30p記録)。

上映する3本の内容は次のとおり(引用)

「連続熔解方式による光学ガラス製造」

現在の主力生産方式である連続熔解方式による光学ガラスの製造について、原料の調合から熔解、加工、出荷前検査まで、工程に沿って紹介します。
上映時間:約10分
撮影協力:光ガラス(株)

「合成石英ガラスの製造」

合成石英ガラスの製造を紹介する映像です。石英ガラスの合成、インゴットの研削、出荷に向けた加工や検査などを紹介。石英ガラスの合成面の動画での撮影例は少なく大変貴重な映像です。
上映時間:約7分
撮影協力:(株)ニコン相模原製作所

「るつぼ熔解方式による光学ガラス製造」

約60年以上にわたって光学ガラスの生産を支えたるつぼ熔解方式による光学ガラス製造。その製造の流れを、当時の記録映像をもとに紹介します。
上映時間:約3分

企画展展「光学ガラスの軌跡」開催概要

場所:東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟2階
開催期間:2022年8月30日(火)~2023年2月25日(土)
開館時間:10時~17時(最終入館は16時30分まで)
休館日:月・日・祝日およびミュージアムの定める日、2022年12月29日~2023年1月4日
入館料:無料

本誌:宮本義朗