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キヤノン、ポストカードサイズ対応の昇華型プリンター「SELPHY CP1500」。1.8万円

専用バッテリーを用意 SDカード/USBメモリーから直接印刷も

ホワイト

キヤノンは、昇華型熱転写方式のコンパクトフォトプリンター「SELPHY CP1500」を9月下旬に発売する。価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの販売価格は税込1万8,480円前後。カラーはホワイトとピンク。

ピンク

ポストカードサイズまでの用紙に対応するミニフォトプリンター。2017年に発売した従来モデル「SELPHY CP1300」から印刷速度を向上(ポストカードサイズで約47秒→約41秒)したほか、Wi-FiのQRコード接続、オーバーコートで模様を作る「パターンオーバーコート」が可能になるなどの進化点がある。

用紙サイズの種類は、ポストカード(148×100mm)、Lサイズ(119×89mm)、カードサイズ(86×54mm)、スクウェアラベル(54×54mm)、8分割シール(22×17.3mm)。印刷解像度は300×300dpi/各色256階調。プリント画像に対する自動補正機能も備えている。

コラージュ作品風の「シャッフルレイアウト」機能イメージ

SELPHYにはCPシリーズ以外に、スマートフォンとの連携を前提としたシール紙専用機「SELPHY SQUARE QX10」(2020年4月発売。約72×85mm用紙まで)がある。CP1500はスマートフォンからWi-Fi経由でプリント(SELPHY Photo Layout/Mopria/AirPrint)できるほか、SDカードやUSBメモリーの直接接続、PCとのUSB接続にも対応している。インターフェースはUSB Type-C。

「SELPHY Photo Layout」アプリでのプリント時は、新たにスプール印刷に対応。プリント中にスマートフォンで別のアプリを立ち上げてもプリントを継続できるようになった。

昇華型熱転写方式は、熱でインクを気体にしてプリントする方式。画質と耐候性の高さをアピールしている。一つ一つのドットで色の濃淡をなめらかに表現できる点と、特殊フィルムで写真を保護するラミネート加工(オーバーコート)で“アルバム保存100年”を実現しているという。

新機能の「パターンオーバーコート」は、星やハート、花などのパターンをデコレーションとしてオーバーコートに付けられる。また、任意のURLをQRコードとしてプリント写真に添付できる「QRコード印刷」にも対応する。

パターンオーバーコートを行ったプリント。光の加減でパターンが見える
QRコード印刷のイメージ

外形寸法は約182.2×57.6×133.0mm。重量は約850g。3.5型モニターを搭載している。別売のバッテリー「NB-CP2LH」を取り付けることでバッテリー駆動も可能。

別売のバッテリー「NB-CP2LH」装着イメージ

なおキヤノンでは、ミニフォトプリンター「iNSPiC」(Zink)と「SELPHY」(昇華型)のカタログやWebサイトを統合し、今後は「キヤノンのミニフォトプリンター」として訴求していくという。公式Instagramアカウントは「Canon iNSPiC・SELPHY公式」(@canonmj_inspic)に統合済み。

本誌:鈴木誠