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本日公開のiOS 15、「写真」アプリでExifを見られるように

撮影日時や位置情報の一括変更にも対応

Appleは日本時間の9月21日、スマートデバイス用OSの最新バージョン「iOS 15」「iPadOS 15」を公開した。「写真」アプリの新機能として、撮影データに関する新要素があった。

写真を表示した状態で画面下の「i」ボタンを押すか、写真の部分を下から上にフリックすると、画像のExifデータに基づく撮影情報が表示される。表示項目は、カメラ名、レンズ名、記録サイズ、解像度、ファイルサイズ、ISO感度、画角、露出補正値、絞り値、シャッター速度。

iPhoneで撮影した画像の場合。使用したカメラと位置情報も表示される(iPhoneの画面より)
レンズ一体型のデジタルカメラで撮影した場合。レンズ名が存在せず、位置情報も付与していないため、手動で追加する必要がある(iPadの画面より)

撮影データの表示項目数は変更できず、専門アプリほどの充実度ではないが、外部アプリに渡さなくても基本的なデータが確認できるようになった点はメリットだろう。

また、撮影日時の右に配置されている「調整」ボタンを押すと、撮影日時を変更できる。複数選択時には、1枚目に選択したものを基準として残りの画像も自動調整されるという。撮影地の時差に合わせて後から撮影時刻を一括変更したい場合などに活用できそうだ。

そのほか、カメラ関係の新機能

「写真」アプリでは、撮影した写真や動画から自動生成される「メモリー」(For Youタブ内)も更新。写真や動画の内容とApple Musicの再生履歴を情報として組み合わせ、パーソナルなおすすめを作るという。

また、今のところ日本語では利用できないが、写真の中のテキストを認識する「テキストの認識表示」もiOS 15の新機能に含まれている。写真上の文字をテキスト情報としてコピーしたり、「翻訳」アプリに渡すことができるという。

「テキストの認識表示」(左)と、認識した文字を「翻訳」(右)で利用するところ。Appleのプレスリリースより
本誌:鈴木誠