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細部もクラシック仕上げの「ライカM10-R ブラックペイント」7月発売。118万円

ライカカメラジャパン株式会社は、「ライカM10-R ブラックペイント」を7月に発売する。価格は税込118万8,000円。

約4,000万画素のイメージセンサーを搭載するレンジファインダーカメラ「ライカM10-R」に、2017年登場のライカM10シリーズで初となるブラックペイント仕上げを施したほか、ダイヤルのローレット形状やトップカバーの刻印文字など、各部にクラシックライカの要素を散りばめた仕様となっている。なお、発売済みのライカM10-R(シルバークローム/ブラッククローム)の価格は税込115万5,000円。

本モデルのブラックペイントは、従来のブラックペイントと異なり、クラシックでより光沢感があるという仕上げ。表面仕上げの特性は現行製品のフィルムカメラ「ライカMP」と同様だという。使用に伴うペイントの剥がれが起こりやすいため、風合いが増し、一台一台に異なる個性が備わるとしている。トップカバーおよびベースプレートの素材は真鍮で、通常モデルと同じ。

外観での特徴は、ライカM10-Rと異なり“Leica”の赤バッジを省略し、トップカバーにライカクラシックロゴを刻印している点。ライカカメラ社がウェッツラーに移転した2014年以降のライカ製品には「LEICA CAMERA WETZLAR GERMANY」と刻印されているが、本モデルでは“クラシカルな外観によくマッチする”という「ERNST LEITZ WETZLAR GERMANY」の表記が採用された。

また、各部ダイヤルのローレット形状も変更。現行の通常モデルでは平目ローレットとなっているシャッター速度ダイヤルとISO感度ダイヤルに、昔ながらの綾目ローレットを施している。シャッターボタンの皿部分のみをシルバークロームで仕上げた点は、ライカM3やM4のブラックペイントモデルに因んだものだという。

参考:ブラックペイントのライカM3。エリオット・アーウィットが使用していた個体(ライカカメラジャパン提供)
本誌:鈴木誠