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シグマ山木社長が新レンズ「35mm F1.4 DG DN|Art」を解説。“DG HSM”との違いは?
2021年4月27日 22:53
シグマは4月26日、交換レンズ新製品「35mm F1.4 DG DN | Art」のプレゼンテーションをオンラインでライブ配信した。発売は5月14日、希望小売価格は税込11万5,500円。Lマウント用とソニーEマウント用をラインナップしている。
同社のArtラインには、2012年に“Artレンズ”の第1弾として登場した「35mm F1.4 DG HSM | Art」(以下、DG HSM版)がある。このレンズ自体にもLマウント用とソニーEマウント用が追加発売されたが、今回登場したDG DN版は、当初からフルサイズミラーレス用として設計。DG HSM版と同じ光学設計者が、最新の技術を用いてその性能を改善したという説明があった。
DG HSM版は、シグマとしては一眼レフカメラ「SD1」のために準備していたが、同時期に3,600万画素という当時としては超高解像度の一眼レフカメラ「ニコンD800」が登場したことで、いわゆる“高画素の時代”にマッチしたという。また、交換レンズ市場ではカールツァイスから「Otus 1.4/55」が登場したのも同じ頃だった。
昨今は“カメラがミラーレス化で小さくなったのに、交換レンズが大きいままでいいのか”という風潮があるが、その“高性能レンズ=大きい”のトレンドは、カールツァイスのOtusシリーズおよびシグマのArtラインが先鞭を付けたものと言えるだろう。
従来のDG HSM版と新しいDG DN版の2本の違いとして紹介されたポイントは、周辺部性能の向上、軸上色収差の抑制、サジタルコマフレアの低減、ボケの美しさだった。
サジタルコマフレアの低減は、その点像再現性から星景写真に効果的だと知られているが、同時にボケ味もよくなり、ポートレート写真にも好ましい結果をもたらすと説明があった。
そのほかにもプレゼンテーションの中では、写真家によるインプレッションといくつかの作例を紹介。詳しくはシグマのWebサイトで閲覧できる。