ニュース

タムロン、自社の光学製品を支える要素技術に関する解説サイトをオープン。製品開発や事業創出ニーズへ向けて情報を発信

株式会社タムロンは4月21日、同社の光学製品を支える要素技術に関する特設解説ページを、同社Webページ上にオープンした。同日付で公開されている内容はコーティングやアクチュエータ技術、レンズ加工に関する解説が取りあげられている。

技術情報を解説した目的について、同社は「お客様へタムロンの先進技術をご紹介し、製品開発や事業創出の一助にしてもらうことにあります」と説明。同社の光学製品を支える技術を6つのカテゴリー(研究開発、光学開発技術、レンズ加工技術、コーティング/フィルタ技術、アクチュエータ技術、樹脂成形/金型技術)に分類し、それぞれの中から、具体的な技術内容について、その特徴や想定される利用シーンなどを紹介している。

4月21日付で公開されている技術情報は、防汚コート、極薄・小径ガラスモールド光学レンズ、光学防振システムに関する内容となっている。

この内、防汚コート(カテゴリーはコーティング/フィルタ技術に属する)に関する解説を見ていくと、撥水性や防汚性といった光学製品で同技術で一般的に期待される内容のほか、防水機構との組み合わせにより悪環境への冗長性を高める、といった視点も加味した解説がなされている。解説中ではコーティングの有無でどのような違いがあるのかを具体的に解説する動画も掲載されており、解説内容の理解が深まる工夫も見られる。

また、導入例および想定される利用シーンでは、屋外での無人化された作業環境のモニタリング用途や、ロボットの映像取得用途、人と触れ会い、清掃が必要となる光学機器など、様々なシーンが紹介されている。

同カテゴリー技術では今後の公開予定技術に関するアナウンスも掲載されており、凸面上反射防止膜(AXコーティング)や、高機能光学フィルタ(ノッチフィルタ)、高耐久プラスチックレンズ反射防止膜が予告されている。

同社では本技術解説ページのオープンにあわせて専用の問い合わせ窓口も設置。技術活用に関する問い合わせや相談についても対応していくという。

写真レンズ以外にも産業用途での使用例も紹介している

本誌:宮澤孝周