ニュース

サイトロンジャパン、Player One Astronomyの天体撮影用CMOSカメラを発売。3.3万円〜

株式会社サイトロンジャパンは、Player One Astronomyの天体撮影用CMOSカメラとオプションを4月13日に発売する。

Player One Astronomy社は中国蘇州に拠点を置く天体観測機器メーカー。「Player One」のブランド名で革新的な技術で洗練された製品を開発し、天体観測機器市場のトッププレーヤーを目指している企業だという。カメラには搭載するセンサーサイズに応じた名前が付けられている。ネーミングルールは惑星の大きさに比例したものとなっているという。

共通の仕様として、太陽の撮影時などに生じるニュートンリングを軽減させるため、センサーをチルトできる機構を装備。256MBのRAM(DDR3 SDRAM)を搭載することでより安定したデータ転送も実現したという。本体には一般的なカメラ三脚に対応する1/4カメラネジを備え、市販のCSマウントレンズを装着することで流星監視カメラなどとして活用できるとしている。

カメラ三脚に取り付けたところ

製品ラインナップは次の通り。価格はいずれもオープン。以下の価格表記はサイトロンジャパンの直販サイト「シュミット」での発売記念特価(税込。5月31日まで)を引用。

Player Oneプラネタリーカメラ

Player One Neptune-C II

Player One Neptune-C II

1/1.8型のソニーIMX464センサーを搭載。後述のNeptune-Cが搭載するIMX178と比べて近赤外線領域の感度が高いほか、読み出しノイズの低減や、より高いフレームレートを持つのが違いだという。販売価格は4万700円。

Player One Neptune-C

1/1.8型IMX178センサーを搭載。一般的な惑星撮像のほか、センサーサイズと高解像度を活かした太陽や月の撮像に適しているという。販売価格は3万9,600円。

Player One Mars-C

1/2.8型IMX462センサーを搭載するスタンダードモデル。近赤外線領域の感度が高いという。販売価格は3万3,000円。

Player One Neptune-M

1/1.8型IMX178型センサーを搭載するモノクロプラネタリーカメラ。600万画素の高解像モデルで、惑星だけでなく月面撮像などにも適するという。販売価格は4万700円。

Player One Mars-M

1/2.8型IMX290センサーを搭載するモノクロプラネタリーカメラ。様々なフィルターを用いた、より発展的な惑星撮像に向くという。月や太陽黒点のクローズアップに最適としている。販売価格は4万700円。

アクセサリー

Player Oneフィルター

カラーカメラを使用した場合のカラーバランスを整える「UV IR-CUT 1.25″フィルター」(2,750円)、特に月面の撮影に威力を発揮するという「IR685nm 1.25″フィルター」(3,410円)、月や惑星の近赤外線画像を撮影できる「IR850nm 1.25″フィルター」(3,410円)を用意。

ケーブルなど

USB Type-A〜Type-Bの「USB3.0ケーブル(2m)」(1,980円)、ST4互換の「ST4オートガイダーケーブル(2m)」(880円)、時計回りに回すと挿入したアクセサリーをロックし、ロックボルトタイプに比べてアクセサリーに傷が付きにくいという「1.25″-M42ロトロック」および「1.25″-2″ロトロック」(4,400円〜4,840円)を用意している。

本誌:鈴木誠