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Photoshopにプリセット同期や共同編集機能が追加

アドビは2月9日、Photoshopの最新アップデートプログラムの提供を開始した。アップデートの主な内容は、プリセットの同期への対応や共同編集機能の追加など。

プリセットの同期

デスクトップ版のPhotoshopで、デバイスをまたいでプリセットの同期が可能になった。Creative Cloudを利用しており、ブラシ・グラデーション・スウォッチ・スタイル・シェイプ・パターンの各プリセットの同期がとれる。プリセットのフォルダ構造やグループ化、順序も保持した状態になるという。

なお、ワークスペースやツール、輪郭、空の置き換え、Camera Rawプリセット、プロファイルの各プリセットタイプは同期対象外となっている。

本機能は初期設定でオンになるようになっているという。変更方法は「環境設定」から「一般」に入り、「プリセットの同期」のチェックをオンオフすることで切り替えが可能。

iPad版のブラシの同期は近日の提供開始を予定しているという。

環境設定ダイアログ・「一般」の中に「プリセットの同期」が追加されている

共同編集機能

クラウドドキュメント上のファイル編集に、他のユーザーを招待することで、非同期による編集が可能になった。デスクトップ版およびiPad版ともに利用することができる。共有したファイルは、Creative Cloud Webサイトから開くことも可能。

クラウドドキュメントを同時に編集できるユーザーは1人のみ。複数ユーザーが共有クラウドドキュメントを同時に編集しようとすると、競合が発生する可能性があるという。競合が発生した場合は回避ダイアログが表示されて、他のユーザーが編集作業を完了するまで待つか、共有クラウドドキュメントのコピーを作成して編集を続行するかを確認できるようになるという。

ドキュメントを共有する方法は、編集画面右上の「編集に招待」ダイアログから、招待したいユーザーのアドレスを入力する(アドレスはAdobe IDと一致している必要がある)。送信時には受信者宛にメッセージを入力することも可能となっている。

この「編集に招待」機能の実装は世界的に猛威をふるっている新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、リモートでの働き方に大きく転換している働き方の中で、新しいワークフローを提案するものとして、Adobe MAX 2020(2020年10月開催)で特に大きく取り上げられていた機能だった。

本誌:宮澤孝周