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PhotoshopがM1搭載Macにネイティブ対応

iPad版もクラウド対応を強化

アドビは3月10日、アップルの新型SoC「M1」を搭載したMacにネイティブ対応したPhotoshopの最新バージョンを公開した。また、同時にPhotoshop Camera RAWとiPad版もバージョンが更新されている。

デスクトップ版Photoshop(バージョン22.3)

M1を搭載したMac各製品でのネイティブ動作に対応した。直近で追加された一部の新機能については、ネイティブ動作非対応ながら、大幅な動作パフォーマンスの向上が得られたことから、今回のリリースに踏み切ったという。

動作パフォーマンスの改善については、同社が実施したテストでファイルの展開や保存、フィルターの適用、コンテンツに応じた塗りつぶしなど、高い負荷がかかる操作で処理速度の向上が認められたとしている。

一部ネイティブ動作非対応となる機能は、クラウド上での「編集に招待」や「プリセットの同期」など。これらがワークフロー上で不可欠の場合は、Rosetta 2によるエミュレーション環境で使用してほしいと呼びかけている。

本バージョン更新では、このほか、長方形ツールとラインツールの機能強化や、ユーザーから報告のあった問題点の修正も含まれているという。

iPad版Photoshop(バージョン2.2)

主な新機能として、クラウドドキュメントのバージョン履歴のサポートと、クラウドドキュメントのオフライン作業対応の2点が盛り込まれた。2月のアップデートで、クラウドドキュメントの共同編集機能が追加されていたが、今回のアップデートでは、さらにファイル編集の柔軟性が強化されることとなった。

クラウドドキュメントのバージョン履歴のサポート

クラウドドキュメント上で保存したファイルに対して、最大60日まで遡って任意の時点からファイルの編集ができるようになった。

特定のバージョンを選択して有効期限が切れないようにブックマークすることも可能だとしており、ブックマーク名の変更にも対応。バージョン管理と編集ワークフローの柔軟性が大きく向上するとしている。

Adobe Blog機能解説より
Adobe Blog機能解説より

クラウドドキュメントのオフライン作業対応

オフラインの状態でもクラウドドキュメントの編集ができるようになった。編集したファイルは、オンラインに戻った際に自動的に同期・更新されて、他のデバイス上でも編集できるようになるという。

本誌:宮澤孝周