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ハッセルブラッド、HシステムレンズをXシステムで使用するためのコンバーター

縮小光学系を搭載 AF動作にも対応

ハッセルブラッドは11月4日、Xシステム採用のミラーレスカメラX1D II 50Cや907X(同社ではVシステムの分類としている)でHシステム一眼レフカメラ用の交換レンズ(HC/HCDレンズ)の使用を可能にするためのアクセサリー「XH コンバーター 0,8」を発表した。発売時期や価格は未定。

Hシステムは、5,000万画素(H6D-50c:センサーサイズは43.8×32.9mm)や1億画素(H6D-100c、H6D-400c:センサーサイズはともに53.4×40.0mm)のCMOSセンサーを搭載したカメラシリーズ。中判フォーマットサイズ(約44×33mm)のセンサーを搭載していることが特徴で、レンズにはHC/HCDシリーズを組み合わせて使用する。

参考:H6D-50c。組み合わせているレンズはHC 2,8/80

今回新たに発売されたアクセサリーは、Hシステムよりもサイズの小さいセンサーを搭載するXシリーズ(X1D II 50CおよびCFV II 50C〈デジタルバック〉のセンサーサイズはともに43.8×32.9mm)で、より大きなイメージサークルをもつHシステム用レンズを本来の画角で使用するために縮小光学系が組み込まれた仕様となっている。なお、HCDタイプはHCよりもイメージサークルが小さいため、周辺部の画質の低下がみられる場合があるとしている。

装着イメージ
装着イメージ

縮小光学系の倍率は0.8倍で、副次効果として絞り値から2/3段明るくなるメリットも得られるとしている。なお、最短撮影距離は変わらない。

HシステムはXシステム同様AFに対応している。本コンバーターは電子接点を有しており、一部例外(HC 4/120およびHC 4/120-II。これら2本はマクロレンズ)を除いて、すべてのHCおよびHCDレンズでAFによる撮影が可能になっているという。

利用にあたっては、ファームウェアバージョンを19.1.0に更新する必要がある。また、この最新ファームウェアへのバージョンアップは18.0.0以降のレンズのみで実施できるものとなっているという。

また、ボディ側のアップデートも必要となる。X1D-50Cは1.25.0以降に、X1D II 50C、907X 50C、907X スペシャルエディションは、いずれも1.4.0(10月30日公開)以降にアップデートする必要がある。

本誌:宮澤孝周