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キヤノン、瞳サーボAFに対応したAPS-Cミラーレス「EOS Kiss M2」

動画時の瞳検出やYouTubeライブ配信も可能に

キヤノンは、ミラーレスカメラ「EOS Kiss M2」を11月下旬に発売する。ボディカラーはブラックとホワイトの2色を展開。価格はオープン。同社公式オンラインショップでの販売価格は、ボディ単体が税別7万7,000円、15-45mmレンズキットが税別9万2,000円、ダブルレンズキットが税別10万8,000円、ダブルズームレンズキットが税別11万5,000円。

同社のミラーレスカメラ「EOS Kiss M」(2018年3月発売)の後継に位置づけられるモデル。従来モデルと同等の有効約2,410万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと、映像エンジンDIGIC 8を搭載している。

従来モデルでユーザーからの反響が特に大きかったという「AF性能(瞳AF)」の向上と、「動画機能」「操作性」のあわせて3要素を大きな進化ポイントとして訴求している。

AF性能の進化

「瞳AF」がサーボAFに対応。動きのある被写体に対しても、検出した顔の瞳に自動でピントを合わせ続けることが可能だとしている。また、「スポット1点AF」でもサーボAFに対応するという。

「瞳AF」の精度を向上。従来モデルではバストアップ程の画面占有率で検出していたが、本機では全身像での検出が可能になったという。また、被写体の検出・追尾性能を向上し、より遠くにある被写体に対してもAFで捕捉できるようになったとしている。

シーンインテリジェントオートモードではAIフォーカスAFを搭載。カメラ側がシーンに最適なAF(ワンショットAF/サーボAF)を自動で切り替えることで、合焦後に被写体が動いてしまった場合でもピントを合わせ続けることができるという。

このほか、ファインダーやモニター上でのAFフレーム表示で、従来モデルでは被写体の動きに対して遅れることがあった点を改善しているという。

動画機能の進化

動画撮影時においてもAF性能の向上を実現しているという。サーボAFによるでの瞳検出が可能になったほか、4K動画撮影時においてもコントラストAFのアルゴリズムを改良したことで、AFの安定性を改善したとしている。

また、デジタルズームにも対応。画面の中央部を約3~10倍に拡大することが可能だとしている。ズームレンズ装着時には光学ズームとあわせて使用することができる。

また、YouTubeへのライブ配信を可能とした。Wi-Fiに接続することでカメラから直接YouTubeへ映像を配信することが可能だとしている。

このほか、縦位置で撮影した動画を、スマートフォンやPCなどで縦位置再生することが可能になった。

操作性の進化

撮影時に背面モニターのタップ操作が可能になった。これによりフォーカス位置を直感的かつ素早く切り替えることができるようになった。画面内にある顔や瞳をリアルタイムで検出し、被写体が増えた場合でも、意図した被写体に素早くAFフレームを移動させることが可能になるという。

同社が提供するクラウドプラットフォーム「image.canon」に対応。ユーザー登録をすることで、カメラ内画像の取り込みやSNSへのアップロードが可能になる。

従来機の継承

静止画撮影や動画記録について、主な撮影性能は従来モデルを踏襲している。連写速度は約10コマ/秒(追従時:約7.4コマ/秒)。動画記録は4K 23.98Pに対応。

対応レンズ装着時の測距エリアは画面内の最大で横約88%×縦約100%で、こちらも従来モデルと同様。ファインダーは約236万ドットの0.39型EVFを搭載している。背面モニターはバリアングル式(3.0型、約104万ドット。タッチ対応)。

外形寸法は約116.3×88.1×58.7mm。重量はブラックが約387g、ホワイトが約388g(いずれもバッテリー/メディアを含む)。

レンズキット構成

レンズキット:EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM(税別9万2,000円)
ダブルレンズキット:EF-M22mm F2 STM+EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM(税別10万8,000円)
ダブルズームキット:EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM+EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM(税別11万5,000円)

本誌:宮本義朗